日本最大級のスポーツバイク専門店、ワイズロード。このほど実施された全国のワイズロードスタッフと、自転車関連のメーカーなどが集結する「ワイズロードスポーツ自転車試乗会」の様子と注目アイテムを紹介したい。
ワイズロードスポーツ自転車試乗会とは?
1月20日、東京都・調布市の味の素スタジアム「あじペン広場」に、ワイズロードのショップスタッフが集まった。「ワイズロードスポーツ自転車試乗会」というイベントである。
ワイズロードのスタッフは販売のプロでありながら、自身もレースやカスタムを楽しむガチめのサイクリストも多い。会場はレーパン(サドルが当たるところにパッドが埋め込まれたぴったりフィットするスポーツパンツ)姿の人多数。
また、ワイズロードコミュニケーションパートナーのインスタグラマー「おちょね」さん、その活動をサポートするパートナーの「いたりあーの」さんも特別ゲストで参加していた。
キャノンデール、スコット、トレック、マヴィックなどの超有名ブランドのみならず、知られざる新進気鋭ブランドも出展。それぞれ、イベントテントを設営し商品やパンフレットを展示し、商品説明や試乗に応じていた。
電動アシスト付き小径車で快適街乗り
スタッフさんに「これは絶対買い!」というアイテムを厳選してもらった。
「特別新しいトレンドというわけではないんですが、全体の流れとしては、スポーツタイプの電動アシスト付き自転車ですね。各社からさまざまな機能、デザインのものが登場し、注目が集まっています。ですが、日本製の電動アシスト付き自転車は時速24キロメートルまでしか出せません。電動なしのロードバイクでも速い人は時速40~50キロメートは出すので、ガチで走るというよりは街乗りなどのニーズに合致しています。坂道は楽ですから。ガチガチのロードバイクばかりだったブランドさんも、街乗り用の電動モデルを出しはじめています」とのこと。
具体的なモデルは、キャノンデールの「Compact Neo(コンパクト ネオ)」(29万円)。
デザインは、かつて一世を風靡したストリート系の小径バイク「HOOLIGAN(フーリガン)」シリーズを踏襲している。小径なので走り出しは速い。また、ダボ穴が設けられているので、輪行バッグやアウトドアグッズを付けてデイキャンプなどにも使える。
スマホと連動し、専用アプリで各種データを確認可能|
着用努力義務化でヘルメットはどうなる?
「ヘルメット着用の努力義務化」も、自転車界の話題の一つ。改正道路交通法の施行により、令和5年4月1日から自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されるという内容だ。多くの人はまだなんとも思っていないかもしれないが、警察、役所、公共性の高い事業者から意識が変わっていきそうだ。
自転車死亡事故の約7割が頭部に致命傷を負っているというデータもある通り、ヘルメットの重要性はよくわかる。でも、ヘルメットについて、「自転車通学用の白いヘルメットがダサくて嫌だった」「ロードレースで使うような流線型のヘルメットに抵抗感がある」といったマイナスのイメージを持っている人は少なくないだろう。
でも、最近のヘルメットってこんな感じ。
OGK KABUTO(オージーケーカブト)の、「キャンバス・アーバン」(7,040円)は、よくある原色系ではなくナチュラルなアースカラー。普段着になじむ。これら以外にもさまざまな種類、色、サイズのものが販売されているので、一度手にとってみてはいかがだろう。
あとは、通勤で駅まで乗る場合にヘルメットを持って電車に乗るのかなど、「目的地に着いてからのヘルメットの取り扱い」については、今後の新商品や新サービスの登場に注目したい。
自転車のカゴに入れておくだけでは盗難のおそれがあるし、折りたたみのヘルメットもあるにはあるが安全性に欠ける場合もあるからだ。
風で冷える手先もしっかりカバー
完成車は人気モデルから最新モデルまで取りそろえ。ヘルメットやウエアなども並ぶ最強ラインアップ! だが、細部まで配慮の行き届いた気の利いたアイテムもあった。
日本付近に流れ込んだ最強寒波は弱まったが、まだ自転車乗りには辛いシーズンだ。そこで、PEARL IZUMI(パールイズミ)のドロップハンドルカバー「R19」(5,280円)の出番。
風を通さないネオプレーン素材で、さらに裏起毛加工がなされているので、手をしっかり保温してくれる。またフラットバー用のハンドルカバーも登場。ユニークなアイテムで、冬のライドも快適に!