仕事やプライベートで嫌なことがあると、落ち込んだりイライラしたりして、さらに物事がうまくいかなくなることがあります。努力をしても報われない、悪い方向にしか気持ちがいかないと悩んでいる方も少なくないでしょう。
そこで今回は、嫌なことがあった時の気持ちの切り替え方や、仕事・プライベート別の嫌なことがあった時の対処法を紹介します。また、ポジティブになれる名言や、嫌なことがあった時に落ち込まないコツについても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
嫌なことがあった時の気持ちの切り替え方
ずっと嫌な気持ちを抱えたままでいると、どんどん心が疲弊してしまいます。嫌なことがあった時にまず大切なのは気持ちを切り替えることです。ここでは、嫌なことがあった時の気持ちの切り替え方を紹介します。
物事を前向きにとらえる
気持ちが落ち込んでいると、つい後ろ向きな思考になってしまい、発言もネガティブになりがちです。ネガティブな言葉は聞いている周りの人だけでなく、発言している自分自身をも不快な気持ちにさせ、いつまでも気持ちを切り替えられません。
嫌なことがあった時は物事を前向きにとらえ、できる限りポジティブな言葉を発するよう心がけてみてください。
シャワーを浴びる
嫌なことがあって気分が沈んだりイライラしたりした時には、帰宅後すぐにシャワーを浴びましょう。シャワーを浴びてさっぱりするだけでも、気持ちを切り替えられることがあります。
また、湯船につかることも気分転換に効果的。入浴で身体が温まると気持ちが落ち着きます。湯船に浸かる際には、お湯の温度を39~40度程度のぬるま湯にしてみてください。副交感神経が優位になり、リラックス効果を十分に引き出せます。
しっかりと睡眠をとる
嫌なことがあると、頭の中で何度もそのことを思い出してしまいがちです。そんな時は、しっかりと睡眠をとることを心がけましょう。寝るだけでも嫌な気分が軽減されることがあります。
ただ、落ち込んでいる時は寝つきも悪くなりやすいもの。このような場合は好きな音楽を聴いたり、軽いストレッチをしたりアロマを使用したりして、リラックスできる状況を作ってみてください。心が落ち着くと寝つきやすくなります。
嫌な気持ちの原因を知る
嫌なことがあって不快な気持ちになった時は、具体的に何が嫌だったのかを整理し、原因を知ることも大切です。頭の中で整理したり、紙に書き出したりして原因が分かれば、状況を改善するきっかけになります。
イライラが強い場合は、あらためて自分の気持ちを整理することで、一旦冷静になり気持ちが落ち着くかもしれません。場合によっては、悩んでいるのがばかばかしく思えてくることもあるでしょう。起きたできごとを細かく分解し、何に対してどのように嫌な気持ちになっているのか、自分の気持ちに気付くことが大切です。
人に話を聞いてもらう
自分ひとりでは嫌な感情から抜け出せないという時には、家族や友人などに話を聞いてもらいましょう。誰かに話すだけで気分が落ち着いて、気持ちを切り替えられることがあります。
話してスッキリするだけでなく、客観的な意見を聞くことで、起きたことに対する考え方が変わったり、解決策が見つかったりするかもしれません。自分ひとりだけで抱え込まずに周囲の人を上手く頼ってみてください。
仕事で嫌なことがあった時の対処法
仕事でトラブルが起きた、上司や同僚との人間関係が上手くいかないなど、仕事ではさまざま嫌なことが起こり得ます。しかし、ずっとそのことを考えていると仕事に集中できず、ミスにつながる可能性もあるので、早めの対処が必要です。ここでは、仕事で嫌なことがあった時の対処法を3つ紹介します。
趣味に没頭する
仕事で起きた嫌なことで頭がいっぱいになっている時は、好きなことや趣味に没頭してみましょう。余計なことを考えずに集中できるものがあると、嫌なことを忘れられます。
なるべく仕事から離れて、仕事のことを考える時間を作らないようにしてみてください。趣味がないという方は、これをきっかけに趣味を見つけてみるのもいいでしょう。特にやりたいことが思い浮かばないという場合は、ジグソーパズルなど没頭できるものを選ぶのがおすすめです。
体を動かす
適度な運動はストレス発散につながり、気持ちの切り替えに有効です。筋トレやジョギングを行うと気分もスッキリします。なるべく外に出て運動するのがおすすめですが、もし外に出るのが億劫ならば、家の中でスクワットなどを行うだけでもいいでしょう。
また、家の中でならヨガやピラティスなどもおすすめ。本や動画などを見ながら真似るだけでも、気分転換になります。特別激しい運動をする必要はありません。自分の体調に合わせて、できる範囲で体を動かしてみてください。
マインドフルネスに挑戦する
マインドフルネスとは、過去や未来のことを考えずに、「今の気持ち」「今の状況」など、現在に意識を集中させることをいいます。マインドフルネスの代表的な実践方法が瞑想です。瞑想することで感情的になっている心が落ち着き、ストレス軽減につながるとされています。
瞑想のやり方は決して難しいものではありません。まずは姿勢を正して座り、ゆっくりと呼吸をして呼吸に意識を集中させましょう。やっているうちのほかのことが思い浮かんで来たら、呼吸に意識を戻してください。これを繰り返し行うことで、気持ちが落ち着きます。
プライベートで嫌なことがあった時の対処法
友人や恋人との関係が上手くいかない、SNS疲れ、などプライベートな時間にも嫌なことは起こります。ここからは、プライベートで嫌なことがあった時の対処法を3つ紹介します。
仕事に勤しむ
仕事で嫌なことがあった時には、好きなことや趣味に没頭して仕事から距離を置きます。一方、プライベートで嫌なことがあった時には、仕事に没頭することで嫌なことを忘れられる可能性があります。
仕事に夢中になっている時は、たいていプライベートのことを考える余裕もありません。目の前のやるべきことに集中すれば、余計なことを考えなくて済むでしょう。また、仕事に勤しむことで、何かいい結果を出すことができるかもしれません。そうすれば気持ちも晴れやかになります。
デジタルデトックスしてみる
デジタルデトックスとは、パソコンやスマートフォンなどのデバイスに触れない期間を持ち、リアルコミュニケーションを大切にしたり自然に触れたりすることを指します。「スマホ断ち」や「IT断食」とも呼ばれ、近年注目を集めているストレス解消法です。
現代社会でパソコンやスマートフォンを使わずに生活するのは難しいですが、休日に数時間から1日とったように無理のない範囲で実践してみるだけでもいいでしょう。特にマイナスな情報に影響を受けやすいという方にはおすすめです。
人間関係を見直す
プライベートの人間関係で嫌なことがあった時には、その関係を見直してみるのも一つの方法です。
自分の気持ちや意見が言えなかったり、思いやりのない態度をとられたり、嫌な気持ちにさせられるような相手は、あなたにとって本当に必要でしょうか? あらためて自分自身に問いかけてみて、必要ないと感じたなら思い切って関係を断ってみてもいいでしょう。
いきなり関係を断つことが難しければ、少し距離を置いてみるのでもOKです。
嫌なことがあった時に読みたいポジティブになれる名言
嫌なことがあった時には、誰かの言葉で勇気づけられたり、元気になったりすることもあります。ここでは、嫌なことがあった時にポジティブになれる名言を5つ紹介します。
イチローの名言
壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている。
松下幸之助の名言
悪い時が過ぎれば、よい時は必ず来る。おしなべて、事を成す人は必ず時の来るのを待つ。あせらずあわてず、静かに時の来るのを待つ。
マザーテレサの名言
神様は私たちに成功してほしいなんて思っていません。ただ、挑戦することを望んでいるだけよ。
ウォルトディズニーの名言
あなたがやれる最善を尽くしたなら、心配したって事態は良くならない。私もいろいろなことを心配するが、ダムからあふれる水までは心配しない。
樹木希林さんの名言
どれだけ人間が生まれて、合わない環境であっても、そこで出会うものがすべて必然なんだと思って受け取り方を変えていく。
偉人や有名人の言葉には、励ましになる名言がたくさんあります。気に入ったものを心の支えにして、嫌なことがあった時は思い出してみるといいでしょう。
嫌なことがあっても落ち込まないコツ
嫌なことがあってもなるべく落ち込まないようにできれば、もっと気持ちも楽になります。そこで、ここでは嫌なことがあっても落ち込まないコツを紹介します。
スルースキルを身につける
スルースキルとは、相手からの心無い言動をそのまま受け止めるのではなく、受け流す能力のことをいいます。
スルースキルとは我慢することではありません。嫌なことを言われても真に受けないことが重要です。余計な一言や心ない一言を言われたら自分の心の中にバリアを張りましょう。そうすれば自分で自分の心を守れます。
小さな幸せを見つける
毎日の生活の中では、さまざまな小さな幸せが起きています。しかし、嫌なことがあった時はネガティブな感情に支配され、小さな幸せに気付くことができません。
嫌なことがあった時こそ、小さな幸せを見つけることを意識してみてください。美味しい物を食べた時やお風呂に入った時、お気に入りの音楽を聴いている時など、どんなことでも構いません。日常の中にある小さな幸せを意識すると、それだけでポジティブな思考に切り替えられます。
状況を客観視する
嫌なことがあった時、状況を客観視してみると冷静になれることがあります。例えば誰かの言動によって傷ついた場合、自分の視点だけで考えていると、なかなか嫌な気持ちから抜け出せません。
しかし、客観視してみることで「私にも悪いところがあったかもしれない」「あの状況では自分も同じことを言ったかもしれない」などと思えることもあります。そう思えれば気持ちも楽になるでしょう。
嫌なことがあった時は上手く切り替えよう
嫌なことがあった時に気分が落ち込んでネガティブな思考になってしまうのは仕方ないことです。しかし、落ち込んでいる時間が長引くと心身ともに疲れ切ってしまいます。
気持ちを切り替えるのは簡単なことではありませんが、「落ち込んでる時間がもったいない!」と考えて、自分の心を軽くしてあげましょう。今回紹介した気持ちの切り替え方や対処法も、ぜひ実践してみてくださいね。