米大手食品会社・マースが現地時間1月23日、同社が販売するチョコレートブランドの一つ「M&M’s」マスコットキャラクターである「スポークスキャンディ」の使用を無期限で停止すると発表し、波紋を広げている。

M&M'sの公式Twitterは「アメリカよ、話をしよう。この1年、私たちは愛すべきスポークスキャンディーに幾つかの変更を加えました。しかし、今私たちはお菓子の靴でさえもさえも偏見を持つ可能性があることを理解しました。M&M'sは、人々を一つにすることを目的にしているので、それは全く望んでいないことです。そこで、私たちはスポークスキャンディを無期限で休止することにしました。その代わりに、アメリカ人が納得するスポークスパーソンを紹介します。愛すべきマーヤ・ルドルフさんです。ルドルフさんは、誰もが自分の居場所を感じられる世界を作るために、楽しさの力を支持してくれると確信しています」と声明をつづった。

1940年からアメリカで販売されているキャンディでコーティングされたチョコレート菓子「M&M’s」。長い間愛されてきたマスコットキャラクターの無期限での使用停止は、保守派からの批判が背景にあるという指摘がある。

ことの発端は、同社が昨年「誰もが自分の居場所だと感じられる世界をつくること」がミッションであると宣言。それに合わせて、スポークスキャンディの一部見た目を変更した。例えば、2人の女性キャラクターについて、ブラウンはヒール丈が低くなったり、グリーンはゴーゴーブーツからスニーカーに履き替えたりして、セクシーさを弱めるようにデザインが変更されていた。

また、今年1月には、グリーンとブラウン、パープルの女性キャラクターだけを集めた期間限定パッケージを発売し、その売り上げの一部をジェンダー平等などを支援する慈善団体に寄付するキャンペーンを行っていた。

こうした一連の行動に不満を抱くジェンダー活動家や保守派が多かったそう。例えば保守派政治コメンテーターのタッカー・カールソン氏は、キャラクターの見た目変更に対して「セクシーでなくなった」などと批判していた。ただ、こうした批判が、スポークスキャンディのクビにつながったかどうかは定かではない。

ネット上では「見慣れたものが見れなくなるのは寂しいですね…。」「えー!!ちょっと好きなキャラデザだったんだけどな🥲」「あらら、好きだったのに」「えっ!なんでよめっちゃ気に入ってたのに」と悲しみの声が多く寄せられた。