全国不動産売却安心取引協会が運営する「おうち売却の達人」は1月24日、「不動産投資(投資物件)」に関する調査結果を発表した。同調査は1月6日、世帯年収が500万円の30歳以上70歳未満の男性全国3,989人を対象に、インターネットで実施した。
投資物件を所有しているか尋ねたところ、「現在、1物件所有している」が17.1%、「現在、複数所有している」が5.7%、「過去に1物件所有していた」が1.8%、「過去に複数所有していた」が1.1%で、合わせると4人に1人(25.7%)の割合で投資物件の所有経験があることがわかった。
投資物件の所有経験がある人に、投資物件を売却したことはあるか、その物件の売却価格はどうであったか尋ねたところ、64.3%が「売却しとことはない」と答えた。「高値で売却できた」は16.8%、「購入時とほぼ同額で売却できた」は13.0%だった。「売却損が生じた」(9.5%)、「売却益よりも残債が多かった」(2.4%)も、1割強見られた。
売却経験がある427人に「売却した投資物件の種類」を尋ねた。高値で売却できた1位は「都心の新築1棟マンション」、購入時とほぼ同額で売却できた物件と売却損が生じた物件の1位は「地方の中古戸建」、残債が多かった物件の1位は「都心の新築1棟アパート」だった。「地方の中古戸建」は、高値で売却できた人の2位にもランクインしている。
売却した投資物件の所在地を聞くと、高値で売却できた人、購入時とほぼ同額で売却できた人、残債が多かった人の1位は「東京都 都心3区(千代田区/中央区/港区)」だった。売却損が生じた人の1位は「大阪府」となっている。
売却損が生じた人と残債が多かった人の同率2位には「東京都 城北(文京区/豊島区/北区/板橋区/練馬区)」「東京都 城南(渋谷区/品川区/目黒区/大田区/世田谷区)」がランクインした。高値で売却できた人の2位に「北海道」が、購入時とほぼ同額で売却できた人の3位に「東北地方」が入っており、北日本地域が目立っている。