iPhoneに標準装備の「メモ」は、雑記帳や備忘録として便利に使えるアプリです。ただ文章を書きつけるだけでなく、写真やイラストを貼り付けることもできますから、説得力のある文書に仕上げることも可能です。

情報を構造的に把握/管理したいのなら、メモアプリに装備されている「インデント」を活用しましょう。インデントとは、行頭に空白を挿入し文全体を右方向へ押しやる処理のことで、構造化テキストの作成に欠かせません。箇条書きやチェックリスト(タップしてチェックマークを付け外しできる特殊記号)に使うと、その本領を発揮します。

料理単位で買い物リストを作成することを例に説明してみましょう。「カレー」と「味噌汁」を作るとき、必要な具材(カレーは肉/玉ねぎ/人参/ジャガイモ、味噌汁は豆腐/長ネギ)を一緒くたにせず、それぞれに分けるときには、料理名の下に書いた具材行をインデントします。全角1文字ぶん右へ押し下げられるので、肉と玉ねぎはカレー用に買うのだな、とひと目でわかります。

メモアプリでインデントするには、その行を右方向へスワイプするだけ。インデントした行で改行すると、次の行もインデントされた状態で始まるので、手間がかかりません。左方向へスワイプすれば、インデントを1段階解消できます。

なお、メモアプリでは箇条書きとチェックリストでしかインデントを利用できないため、通常の文(平文)を右方向へスワイプしても行頭の位置は変化しません。ワープロアプリのルーラー機能のように、表示開始位置を細かく設定することもできないため、あくまで簡易的な機能という位置付けです。

  • メモアプリで「インデント」はどう使う?