俳優の瀬戸利樹と中田圭祐がW主演を務めるABCテレビのドラマ『僕らのミクロな終末』( 毎週日曜深夜24:55~全8話 ※関西ローカル、見逃し配信あり)があす29日にスタートする。原作・丸木戸マキ氏×監督&脚本・三木康一郎氏という『ポルノグラファー』シリーズのタッグで人気コミックを実写化する今作は、過去に恋愛関係にあった2人の地球滅亡までの10日間を描く、もどかしくて愛おしい終末ボーイズラブストーリー。
ある日突然「巨大隕石落下によりあと10日で地球が滅亡する」ことがニュースで知らされた仁科真澄(瀬戸)は、残された時間を静かに過ごそうと母校の大学図書館を訪れる。そこで偶然、大学時代に自分を裏切った日下部律(中田)と再会。二度と会いたくなかった相手だが、地球滅亡までの時間をともに過ごそうと誘われ、互いの負った痛みや傷に向き合うことで心と身体の距離を再び縮めていく。
今回は瀬戸と中田に今作の見どころや現場での裏話についてインタビュー。「もし地球が滅亡するなら愛した人に会いに行くか?」「主人公・真澄からそんな相談を受けたら?」というテーマでは、「背中を押します」という応援派の中田を、瀬戸が「幸せが確約されていないのに無責任じゃない?」と責め始めるなど白熱した恋愛トークが繰り広げられた。
■撮影3日目で官能的なシーンに挑戦
――放送を前にすでにクランクアップを迎えているとのことですが、今作への出演が決まったときの心境と、撮影を終えての思いを教えてください。
瀬戸:官能的なシーンも含め、僕にとって挑戦といえる作品だったので、やるからには後悔なく素敵なものにしたいという気持ちで臨みました。悔いなくやりきれたと思っています。
中田:僕も今できることをすべてぶつけた作品になりました。律は真澄や女の子たちを翻弄していくというすごくかっこいい役どころで、僕にできるかなと不安もありましたが、監督と相談しながら律の色っぽさや艶っぽさを所作の1つひとつに込められるよう頑張ったつもりです。
――官能的なシーンも見どころの1つだと思いますが、力を入れたポイントや難しかった点を教えてください。
瀬戸:撮影が始まって早くも3日目で官能的なシーンがあったので、その後の撮影では恥ずかしいものがなくなって作品の世界に没頭できるようになりました。
中田:あのシーンの撮影でお互い一皮むけたよね。
瀬戸:頑張ったポイントは表情です! 地上波放送での描写に制限がある中で、表情の見せ方にこだわりました。
中田:僕は真澄への気持ちを大事に芝居の1シーンとして臨みましたが、映像としてキレイに見せなきゃいけないという作業は難しかったです。「こうしたらどうだろう」と相談しながら、利樹と二人三脚で真剣に向き合ったからこそ撮れた画になっていると思います。
瀬戸:自分たちの動きが大きすぎると表情がブレてしまうので、ブレない画にしつつ動いているように見せるという点が難しかったよね。
中田:ちゃんと映像として仕上げなきゃいけないという難しさが勉強になりましたし、官能的なシーンはすごくやりがいがありました。
■互いの魅力的なところは“目”
――今回の共演で感じたお互いの魅力的なところを教えてください。
瀬戸:目が素敵だなと思っていました。吸い込まれるような目をしているので、見つめるシーンではつい見とれてしまって。僕の芝居も変えてくれるような目でした。
中田:僕も目です。真澄を演じているときの優しい目や潤んだ目に自分の芝居を引き出してもらっていました。あと視野が広くて、1人ひとりをちゃんと見ている人だという印象が強いです。オフはふにゃふにゃなんですけど、オンの利樹はすごくかっこいい。素敵なギャップです。
――過去に一度共演されていますが、そのときの印象は。
瀬戸:今回と同じように地方に泊まり込んで撮影していたのですが、劇中にあまり絡みがなく、仲良くしていたグループも別々だったので交流が少なかったんです。
中田:休みの日に遊びに行ったことがちょっとあったかな、くらいだったよね。今回3、4年ぶりに共演することになって、僕はこういったジャンルの作品が初めてだったのですが、利樹は経験者ということで、リードしてもらおうという気持ちでした。身を委ねよう! と。
瀬戸:(笑)。当時圭祐にはしっかりした人だという印象を持っていたのですが、意外とふにゃふにゃで。
中田:お互いふにゃふにゃでね(笑)。
瀬戸:見た目も僕よりはるかにクールっぽく見えるのに。でも2人そろってふにゃふにゃはまずいと思って、僕がもうちょっとしっかりしないとと現場で気を引き締めました(笑)。でもやっぱり同い年だから、すぐ打ち解けましたね。
中田:撮影3日目に裸で抱き合ったしね!(笑)