タイムリーに最新情報が届く「通知」ですが、便利な反面気が散るという弊害も。おやすみモードのように一時停止してしまう方法はあるけれど、もうちょっと小出しにできないか、そんな要望に応えるべくiOS 15のとき登場した機能が「時間指定要約」です。

『設定』→「通知」→「時間指定要約」の順に画面を開き、「時間指定要約」スイッチをオンにすると、以降の通知は指定した時刻にまとめて(要約されて)届くようになります。

この時間指定要約機能のポイントは、「アプリ」という縦糸と、「時間」という横糸があることです。対象とするアプリを適切に選別し要約回数を調整することで、目の細かい網を張ることができ本来の利便性が発揮されるのです。

「時間指定要約」スイッチをオンにしたあと、まず取り掛かるのはアプリの選定です。ずらりと並ぶアプリ名の横にあるスイッチは、オンにしたものだけが要約対象になるという意味です。

いきおい、選ばれるのは「通知回数が多いけれどあとでまとめてチェックすればじゅうぶん」なアプリということになります。1週間の通知回数の平均値をもとに選びますが、メッセージ機能を備えたアプリなど即時性が重要なアプリは除外(オフのまま)しておきましょう。そうしないと、重要な連絡事項を見逃しかねません。

次に設定するのが、要約の回数と時刻です。最大で1日12回設定できるため、iPhoneに触れる余裕がある時間帯に集中させる、通知が多く届きそうな時間帯は時刻の刻みを細かくする、といったメリハリをつけることも可能です。漫然と朝昼晩に1回ずつと設定するより、煩わしくないわりに鮮度が高い通知を手にすることができますよ。

  • 「時間指定要約」の設定のポイントとは