米コーニングは1月26日(現地時間)、サムスン電子の次期フラッグシップスマートフォンに「Gorilla Glass Victus 2」が採用されることを明らかにした。
ゴリラガラスシリーズは携帯端末向けの強化ガラスとして2007年から展開されている。製品化のきっかけとなった初代iPhoneを皮切りに多くのスマートフォンやタブレットに採用されており、サムスンでもフラッグシップモデルを中心に採用例が多い。たとえば、2022年に発売されたGalaxy S22シリーズでは画面と背面の両面にGorilla Glass Victus+が使われている。
Gorilla Glass Victus 2は2022年11月に発表されたばかりのゴリラガラスシリーズの最新バージョン。アルミノシリケートガラスの組成を見直し、大型化・重量化が進むスマートフォンのトレンドにあわせて、落下時にかかる衝撃が従来よりも大きくなりつつあることも考慮しながら更に強化した製品となっている。また、プレコンシューマ再生材の利用(製造工程において発生する端材の効率的な再利用)などにより、時代の流れを汲んで環境負荷も低減した。
サムスン電子役員がコーニングの発表文に寄せたコメントによれば、「次世代Galaxyフラッグシップスマートフォンは、耐久性とサステナビリティの両方を高めたGorilla Glass Victus 2を採用する初のデバイスとなる」という。
具体的な採用製品や発売時期には言及されていないが、2022年11月のVictus 2発表時に「数カ月以内には搭載製品が市場に投入される」と言われていたことからも遠い話ではないと推測できる。2月1日のGalaxy Unpackedで発表が予想される次期Galaxy Sシリーズに搭載される可能性も高いだろう。