経路検索サービス「駅すぱあと」を提供するヴァル研究所は1月27日、1都3県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の男女2,486名を対象に実施した、2023年の公共交通機関の利用意向の調査結果を公開した。
公共交通機関を使用する際に行っている感染対策を尋ねると、マスクの着用が90.2%で最多。それ以外にも半数近くが「手の消毒をこまめに行う」や「混雑をさける」を選択しており、複数の感染対策を行っていた。
昨年(2022年)と比べて公共交通機関の利用頻度がどう変わるか見込みを聞いたところ、25.7%が「増えると思う」と回答。年代別に集計すると15~19歳が41.7%と最も高く、20代は27.1%、30代は23.2%、40代は23.1%、50代は20.3%、60代は19.7%と年代が上がるにつれ割合が低くなる結果となった。
昨年と比べて公共交通機関の利用頻度が増えると思うと回答した人にその理由や目的を聞くと、1位「観光、行楽」が60.2%、2位「友人、知人と会う」が55.9%、3位「通勤」が49.7%となり、2022年10月より政府が実施している「全国旅行支援」が公共交通機関の利用も後押ししていることが伺える。
今回の調査により、2023年の公共交通機関の利用頻度の見通しは年代によって異なり、特に「昨年と比べて増える」と回答した割合は15〜19歳と50代・60代では倍以上の差が見られた。一方で、利用頻度が増えると思う理由・目的として「観光、行楽」や「友人、知人と会う」をあげた人が過半数おり、コロナ渦で長く自粛していた娯楽目的の移動も今年は活性化されるかもしれないとヴァル研究所はみている。
「マスクの着用」は公共交通機関の利用時の感染対策としても定着しており、またそれ以外の感染対策と併せて複数の対策を行うなど、移動におけるリスク低減を心がけているのも伺えた。