BSフジのドキュメンタリー枠『サンデードキュメンタリー』(毎週日曜12:00~)では、若年性認知症で施設に入った父と、介護してきた息子と家族の新たな生活を追った『ザ・ノンフィクション特別編「ボクと父ちゃんの記憶 あれから ~母の涙と父のいない家~」』を、29日に放送する。
2021年夏、番組が出会ったのは、緑に囲まれた千葉・睦沢町で暮らす高校3年生の大介さん(17)。父の介護を続ける、いわゆる「ヤングケアラー」だ。父・佳秀さん(65)は、50歳のときに、若年性アルツハイマー型認知症と診断された。それから15年。病の進行は進み、家の中を歩き回り、今では家族との会話もままならず、トイレに1人でいくこともできなくなった。
母は、進行していく父を介護施設に入所させることを決断。それは、実質的に父と家族の“お別れ”を意味していた。
父との別れから8カ月。あれから、月に1度のオンライン面会が許されるだけで、父と家族は一度も直接会うことができていない。父がいなくなったことを実感する日々の中で、高校の卒業式を控える大介さんは、ささいなことから、母と激しく衝突する。
2022年春、大介さんは造園会社に就職し、社会人としての一歩を踏み出した。幼い頃から父に自然や環境のことを教えてもらった大介さん。その先には、「いつか独立して農家になる」という夢がある。それは「家族の未来」を思い描いた夢でもあった。
父との涙の別れ、それぞれの新たな生活。大好きな「父ちゃん」がいなくなった家族の1年を見つめていく。
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