アドベンチャーワールドで暮らすオスのホッキョクグマが、日本動物園水族館協会生物多様性委員会のホッキョクグマ管理計画に基づき、ブリーディングローン制度(希少動物の種の保存のため、繁殖を目的として動物園や水族館同士で動物を貸し借りする制度)により、鹿児島市の平川動物公園へ移動する運びとなった。
現在、国内におけるホッキョクグマの飼育頭数は、高齢化が進んでいることもあり減少傾向にある。 ホッキョクグマの種と遺伝的多様性の維持を目的に、オス1頭を将来的に繁殖を目指している平川動物公園へ移動する。移動に伴い、アドベンチャーワールドでのホッキョクグマの飼育、展示は休止となる。
ホッキョクグマは唯一の海洋性のクマで、 ほかのクマに比べ体が細長く、泳ぐのに適した体型をしている。白い毛で覆われているが、地肌が黒いため、太陽光から熱を効率よく吸収し、体温維持に役立っているという。
このほど移動するホッキョクグマは愛称ライト、2013年11月21日アドベンチャーワールド生まれの9歳。移動日は3月8日で、3月6日まで海獣館で公開を予定している。