日本HPは1月19日、品川にある同社オフィスで約3年ぶりとなるメディア向けの事業内容説明会を開催しました。コロナ禍でオフィスを移転していたものの、時勢もあってお披露目するタイミングを逃していたとのこと。最新ノートPCから業務用デバイス、OMENゲーミングPCが並ぶ本社を見てきました。
見学に先立つ形で行われた事業内容説明会では、日本HP代表取締役社長 執行役員の岡戸 伸樹氏がオンラインで登壇して発表を行いました。同氏は折り悪く少し前に体調を崩してしまったものの、HyperXブランドのマイクやPolyブランドのカメラ、HPが誇る最新PCを用いたことで、スムーズなオンライン参加が行えたと場を和ませていました。
発表では社長就任からもうすぐ2年が経つと話しながら、この間行ってきた車内改革について説明。女性の幹部登用率の向上や自由で働きやすい環境づくり、男性社員の育休取得率の向上を推進しているとのこと。2023年はオフィス勤務のゆるやかな再開によって在宅勤務とのハイブリッドワークが定着していくのではと予測し、強力なHP製ビジネスノートPCの拡販につなげていきたいと意気込みます。
続いて、ゲーミング製品の紹介をコンシューマービジネス本部 本部長 沼田 綾子氏が実施しました。コロナ禍で爆発的に増加したPCゲーム人口は強力に定着を見せており、Z世代は余暇の25%もの時間をゲームに費やしているとのこと。ゲームはただの遊びからコミュニティ参加の場へと発展し、77%ものプレイヤーが友人とつながるためにゲームを遊ぶようになってきたと分析。また、周辺機器のラインナップ強化にも取り組んでいるとのことで、HPの周辺機器は随時HyperXブランドへと統合を進め、よりブランド力を強化していくと話します。
続いて、法人向けにいま日本HPが強力に推し進めているという印刷事業についても説明が行われました。印刷所向けに納入している事業用印刷機としてデジタル印刷に対応する最新モデルを相次いで投入しているとのことで、「ビビッドピンク」「ビビッドグリーン」の新インク搭載で「RGB印刷」機能を利用可能。これまでのCMYK印刷より鮮やかな色域表現が行えるとしており、データ入稿のスムーズさにもつなげていけるそう。
新しくてきれいな日本HP本社オフィスを見てきた
事業説明会の第一部に続き、第二部としてオフィスのエントランスに設けられた展示スペースの観覧と、執務スペースの見学が行われました。フロアのほぼ全席がフリーアドレスで、デュアルディスプレイやウルトラワイドモニターのブースも用意されていました。窓からは品川のオフィス街をかなりの高みから見下ろしており、東京タワーも一望できる素晴らしい眺めになっています。