LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」は1月25日、「住まい探しの満足度に関する調査」の結果を発表した。調査は2022年12月10日~12日、20~50代の住み替え経験者800名(賃貸400名、売買400名)を対象にインターネットで行われた。
調査によると、現在住んでいる自宅の満足度は平均74.0点(賃貸平均70.5点/売買平均77.4点)。同様に、不動産会社での住まい探しに対する満足度については、全体平均が72.8点(同69.6点/76.0点)となり、現在の自宅の満足度が高い(それぞれ平均点以上)人のうち、15.1%が、住まい探しには不満を感じていた(それぞれ平均点未満)ことが分かった。
また、住まい探しに満足した人に理由をうかがったところ、「不動産屋の担当者の対応が良かった」(53.1%)、「希望の立地で住まい探しできた」(45.8%)、「契約までの流れがスムーズだった」(41.3%)が上位に。
一方、不満を感じた人は「紹介された物件の数が少なかった」(20.2%)が最も多く、次いで「不動産会社の担当者の対応が悪かった」(19.8%)、「担当者の知識が少なく不安だった」(15.2%)と続き、「不動産会社の担当者の対応」が満足度に影響することがわかった。
続いて、住まい探しにおいて重視していたポイントを尋ねたところ、TOP3は「立地」(69.1%)、「間取り」(58.0%)、「想定の予算」(55.0%)という結果に。男女別では、女性の方が「想定の予算」以外のすべての項目において値が高く、男性に比べ、住まい探しで重視するポイントが約1.2倍あることが分かった。
また、住まい探しの際に不動産会社を何件掛け持ちしたかを教えてもらったところ、平均2.2件という結果に。物件の検討数は平均4.1件、物件の内見件数は平均3.5件だった。検討期間は平均46.4日だったが、賃貸・売買で差があり、賃貸が平均17.1日、売買は平均75.7日と、約4.5倍の差が見られた。
次に、住まい探しで不動産会社を選択する上で最も重視するポイントを聞いたところ、「営業担当者の対応(返信が早い・丁寧など)」(28.5%)が最も多く、次いで「物件数が多いこと」(20.5%)、「仲介手数料が安いこと」(19.8%)と続いた。
住まい探しの時の満足度別に見ると、不満を感じていた人は「仲介手数料が安いこと」を、満足していた人に比べて10%以上重要と感じており、「仲介手数料の安いこと」を重視すると、最終的に住まい探しに不満が残る傾向が見てとれた。
「住まい探しや、住まい探し以外の買い物の際においても、営業担当者との対応・相性が重要だと感じますか?」と尋ねたところ、「住まい探し」では92.0%の人が、「住まい探し以外」では77.9%の人が、重要だと「そう感じる」「ややそう感じる」と回答。
また、約9割(88.9%)の人が「営業担当者との相性は、会ってみないと判断できない運と思う(ややを含む)」と回答しており、加えて、半数以上となる53.6%の人が、「これまで営業担当者の対応・相性が悪く、ストレスを感じた・買い物に不満を感じた経験がある」ことが明らかに。営業担当者の対応・相性を重要だと感じるシーンを教えてもらったところ、TOP3は、「家を購入する(借りる)とき」(80.4%)、「車を購入するとき」(46.8%)、「保険を選ぶとき」(45.3%)と、大きな買い物をするシーンが上位となった。
このことから、住まい探しを含む買い物をする際に営業担当者の対応・相性が重要だと感じる一方、その相性の良い担当者と出会えることは“運”と思っており、営業担当者との相性が悪いことが原因で、ストレスや不満を感じたことがある人が半数以上いる実態が明らかとなった。