第一三共ヘルスケアのかぜ薬「ルル」プレゼンツの親子向けイベント「くすり箱の製作体験/防災とくすりのワークショップ」が、1月21日と22日に「アーバンドック ららぽーと豊洲」で開催された。1月15日~1月25日の「防災とボランティア週間」に併せて実施された本ワークショップ。その開催の狙いや参加者たちの反応などをイベント関係者や主催者に聞いた。

  • 「くすり箱の製作体験/防災とくすりのワークショップ」の様子

■くすり箱を組み立て、常備薬の大切さを学ぶ

1951年の誕生以来、家庭の常備薬として長く愛されてきた「ルル」は、2021年12月に「家族をつなぐ くすり箱プロジェクト」を始動。全国各地の木工職人によるくすり箱の製作など、くすり箱を軸に家族や地域とつながる企画を展開している。

今回のイベントは木製くすり箱の製作体験を通じ、災害時などに備えて薬を常備しておくことの大切さを親子で考えてもらう機会として企画された。同プロジェクトにおけるワークショップの開催は今回が初めての試みだという。

未就学児(年長)~小学生低学年を対象とする本ワークショップの体験時間は50分ほど。1日全6回の実施で、参加費は無料かつ自作したくすり箱はそのまま持ち帰ることができる。1月14日と15日には「MARK IS みなとみらい」でも開催された。

各回の定員は12組(1組あたり4名まで)で、Twitterなどで告知したところ、両会場とも事前予約ですべての席が埋まり、当日のキャンセル待ちも毎回のように発生したようだ。

くすり箱の製作は木板をマスキングテープで仮止めしながら、木工ボンドで箱を組み立てていき、工具を使って蓋となるパーツを蝶番で取り付けるという流れ。その後、箱の表面全体をヤスリがけして、オイルを染み込ませた布で磨けば完成だ。子どもでも穴を開けやねじ止めの作業がしやすいように柔らかい木材を使用しており、工程もできるだけ簡略化しているという。

完成したくすり箱は美しい木目や木の風合いが印象的な、温かみのあるシンプルなデザインで、予約サイトのレビューでは、「楽しいイベントに家族みんなで参加できて良かったです。工作を家族でしたのは初めてで、幼稚園生には程よい難しさでした。薬のことも少し考えるきっかけになりました」「板から組み立てるの!? と驚きましたが、7歳の娘でも自主的に取り組めるワークショップでした。いいタイミングでサポートにも入ってもらえ、わからなくなることがなかったです。我が家で一生使える薬箱が出来ました」といった感想の声が寄せられている。

「お子さんが主体的に組み立てられるかたちですが、ねじ止めは少し大変な作業で、保護者の方などと一緒に楽しめるプログラムになっています。お子さまからは『簡単だった!』『難しかったけど楽しかった!』といった感想が多く聞かれていますね」(イベントスタッフ)

くすり箱を作り終わった後は、地震などの災害時に備え、どんな薬を準備しておくべきか、常備薬について考えるワークシートに取り組む時間も用意。常備薬の大切さを家族で一緒に学ぶ機会となったようだ。

「『家族をつなぐ くすり箱プロジェクト』は、“親から子へ想いと共に引き継いでいけるくすり箱を……”といったコンセプトで始まった経緯があります。その中で木の温かみのあるくすり箱を作りたいというお声も頂戴し、実際に今回こうしたワークショップを開催させていただきました。親子で薬のことについて普段なかなか話し合う機会もあまりないと思うので、そのきっかけのひとつになってくれればいいなと考えています」(第一三共ヘルスケア担当者)

■常備薬は非常時の備えにも

本ワークショップを主催した第一三共ヘルスケアが2021年に実施した常備薬についての調査では、薬を万全に備えているのは、わずか1割以下。「あまり備えていない」「全く備えていない」など、備えが不十分な人が約4割を占めている。

また、同調査の「常備薬を見直していますか?」という設問では、約3人に1人が「見直していない」と回答。常備薬の保管場所に関しても、6割以上の人が専用の箱に収納していないという。

こうした調査結果も踏まえ、同プロジェクトでは今後も各地の木工職人との企画やワークショップの取り組みを継続的に実施していく予定とのこと。今後のワークショップの開催情報や参加方法などは「家族でつくる くすり箱ワークショップ presented by ルル」公式サイトや、SNS公式アカウントの情報などを参考にしてほしい。