新快速「Aシート」の新製車両(225系4次車)が25日、近畿車輛を出場し、試運転を行った。JR西日本は3月18日のダイヤ改正に合わせ、新快速「Aシート」の運転本数を拡大。新製車両2編成を導入し、先行導入車両(223系1000番代)と合わせて計4編成とする。
近畿車輛で製作された新快速「Aシート」の新製車両は、2編成を連結した計8両(1編成あたり4両)で出場。車体前面・側面ともに「試運転」と表示し、徳庵駅の3番線に入線した後、数分ほどで放出方面へ発車した。2編成とも最後尾が有料座席を備えた車両となっており、窓周りを黒、窓下を青帯(白のライン入り)で装飾。ドア横に新快速「Aシート」のロゴマークを配置している。
先行導入車両は片側3ドアの車両を片側2ドアに改造したため、ドアの跡が残り、座席の配置と窓の配置が一致していない箇所もあった。これに対し、新製車両は片側2ドアで設計され、座席の配置に合わせた窓の配置となっている。先行導入車両の乗降ドアは両開きだったが、新製車両の乗降ドアは片開き(幅1,000mm)に。有料座席は特急同等のリクライニングシートを採用し、大型テーブルとコンセントを各座席に設置。無料Wi-Fiサービスも提供する。先行導入車両からの変更点として、天井部に配信情報装置(車内案内ディスプレイ)を設置し、車内防犯カメラも搭載した。
新製車両の導入にともない、ダイヤ改正を行う3月18日以降、新快速「Aシート」の運転本数を現行の上下各2本から上下各6本に拡大。平日の通勤、土休日のお出かけ等で利用しやすい時刻設定とし、利便性・快適性の向上を図るとしている。