ローランドは、本格的なピアノ音色とタッチ感に加え、エンターテインメント機能も備えたポータブルタイプのデジタルピアノ「FP-E50」を2023年1月28日に発売する。市場想定価格は132,000円前後。
「FP-E50」は、ポータブルピアノ「FPシリーズ」の最新モデルで、本格的なピアノ音色とタッチ感に加え、自動伴奏やボーカル・エフェクトといったエンターテインメント機能を盛り込んでいる。
音源部は、アコースティック・グランドピアノの音の響きを忠実に再現し、無段階の音色変化や自然な減衰音を特長とする「スーパーナチュラル・ピアノ音源」と、JUPITER-X」や「FANTOM」などのフラッグシップ・シンセサイザーと同じ「ZEN-Core シンセシス・システム」を搭載。ピアノだけでなく、ブラスやストリングス、ギター、ベース、ドラムなど、全1,018種類の音色が楽しめる。ピアノ音源とシンセサイザー音源の音色を重ねたり、スプリット機能を使って、左手と右手に異なる音色を割り当てたりすることもできる。鍵盤は、白鍵に象牙調の質感を備え、弱音時のクリック感を再現するハンマー・アクションを搭載した88鍵の「PHA-4スタンダード鍵盤」を採用した。
前述の「ZEN-Core シンセシス・システム」を利用した新しい自動伴奏機能も装備しており、1人でもフルバンド・アレンジの演奏ができる。プロの作曲家によって作成された177種類の伴奏スタイルは、ポップスをはじめ、ジャズやロックなど、さまざまなジャンルを用意。指1本でコードを検出する初心者向けのモードから、鍵盤全体でコードを検出する上級者向けのモードまで、演奏レベルに合わせて伴奏をつけられ、さらにインタラクティブ機能を使用すると、演奏に合わせて伴奏のアレンジや音量がリアルタイムに変化させられる。また、コード・シーケンサー機能を使用すると、あらかじめ組まれたコードの通りに伴奏が進行し、右手だけでも演奏できる。
弾き語りのためにマイク端子とボーカル・エフェクトも用意。ハーモニーでは、鍵盤で演奏したコードに従って、リアルタイムで声を重ねられ、ボイス・トランスフォーマーでは、地声をロボット・ボイスに変えたりすることもできる。
Bluetooth MIDI/オーディオ機能、多重録音機能、「Roland Cloud」にも対応。スマートフォンやタブレットをワイヤレスで接続して、ピアノ本体のスピーカーから好きな音楽を再生したり、レッスン動画などを再生して一緒にピアノを演奏したりすることが可能。Bluetooth MIDIを使用すると、ローランドの「Zenbeats」などの無料アプリを使って音楽制作も楽しめる。オーディオの多重録音機能では、伴奏、左手と右手、ボーカルなど、1ステップずつ録音しながら、曲を作り上げられる。「Roland Cloud」との連携では、多彩な伴奏スタイルや音色を追加できる。世界的なヒット曲をイメージした伴奏スタイルや、各地域で人気のジャンルに合わせてプロが作り上げた新しい伴奏スタイルと音色がセットになった「Z-Style Packs(近日公開予定)」で、さまざまな演奏を楽しめるほか、「EXZ Wave Expansions」など厳選されたコンテンツにより、「ZEN-Core シンセシス・システム」の音色を拡張することもできる。
サイズはW1,300×D322×H174mm(譜面立てをはずした状態)で、質量は17.1kg(譜面立て含む)。本体のほか、専用高低自在椅子などが付属する。本体のほか、ACアダプター、電源コード、譜面立て、ダンパー・ペダル(「DP-2」)などが付属。オプションで専用スタンド「KSFE50」、専用ペダル・ボード「KPD-70」、キーボード・スタンド「KS-10Z」、「KS-12」、「KS-20X」、ダンパー・ペダル「DPシリーズ」、エクスプレッション・ペダル「EV-5」も用意している。