米Metaは1月23日(現地時間)、「Messenger」のエンドツーエンド暗号化(E2EE)のチャットをより豊かにパーソナライズできるようにするアップデートを発表した。
同社は昨年1月に音声・ビデオ通話を含むグループチャットのE2EE保護の提供を開始、そして8月にE2EEをMessengerのデフォルト設定にするテストを一部のユーザーを対象に開始した。今回のアップデートを通じて、以下のような機能をE2EEチャットで利用できるようにする。
- チャットのテーマやカラー
- 絵文字を使ったリアクションのカスタマイズ
- グループチャットのプロフィール画像
- リンク先のプレビュー
- アクティブ・ステータス
- Androidのバブルのサポート
E2EEによってMetaもユーザーのメッセージ内容を確認できなくなり、デフォルト設定化に対して米司法省などが懸念を表明していた。一方で昨年8月、中絶を禁止しているネブラスカ州で中絶を行った17歳の少女のメッセージ内容を捜査令状に従って提出し、少女が起訴されたたことでMetaが批判を浴びた。
Metaはアップデートの発表の中でE2EEデフォルト化について、「人々がつながるための空間を求めていること、そしてプライベートで安全かつセキュアな会話を求めていることを私達は理解しています」としている。E2EEデフォルト設定がユーザーのチャット体験を損なわないようにテスト提供範囲を徐々に拡大しており、今後数カ月でより多くに提供できるようになるとのこと。拡大はランダムなプロセスで、アップグレードに含まれたユーザーにはチャットスレッドで通知している。