俳優の宮沢氷魚がこのほど、都内でファースト写真集『Next Journey』(集英社)の発売記念イベントを開催。イベント前に行われた取材会に出席した。
同写真集の撮影は、気心の知れた『メンズノンノ』のスタッフたちと、沖縄と京都の2都市で計6日間、まるで旅をしているようなムードで行われ、京都では美しい着物姿を披露したり、沖縄では無邪気に海で戯れたり、1万枚を超えるカットの中から厳選し、「どれもベストショット!」と本人も語る魅力的な写真が数多く収録されている。
『メンズノンノ』の専属モデルになった当初から、写真集を出すことが1つの大きな夢だったという宮沢は「(今年3月をもって)卒業のタイミングで作らせていただくことになって、僕としては夢が1つかなったと感じています」としみじみと語り、「7年以上、『メンズノンノ』で経験してきたことや、ほかの現場で身についたことを、この1冊に詰め込みたいなという思いがありましたので、自分自身でも納得のいく1冊ができました」とにっこり。自己採点を求められると120点と答え「『メンズノンノ』でお世話になった7年間の集大成でもあるんですけど、僕が生きてきた最初の28年間の集大成でもある写真集でもあると思います」と胸を張った。
また、京都と沖縄で撮影したのは、映画『レジェンド&バタフライ』や朝ドラ『ちむどんどん』の撮影でお世話になったことが理由だそうで「お世話になったところへの恩返しというか、その上、自分がそのときに行けなかった魅力的なところをみなさんに紹介できたらいいなという思いで、その2か所にしました」と吐露し、沖縄でお酒は飲んだか追求されると「飲みましたよ。僕はお酒が大好きなので」とにっこり。その際に父である宮沢和史が所属するTHE BOOMの『島唄』は流れていたか聞かれると「『島唄』かかってたっけな?(笑)。スタッフさんとこの作品お話で盛り上がっちゃって、正直、店内で流れている音楽とかあまり気にならなかったんですけど、沖縄なので流れていたんじゃないかなと思います(笑)」と笑顔で語り、三線で『島唄』を弾くこともできるそうだが、歌については「歌うことはあまり得意ではないので、人前で歌うことはないですけど、たまに家で歌ったりはしています」と明かした。
お気に入りを聞かれ、京都の老舗の喫茶店で撮影したカットを挙げた宮沢は、朝、喫茶店で読書をしながらコーヒーを飲むことが理想の休日の過ごし方だそうだが、まだ実現はしていないそうで「今後やるしかないなって自分にプレッシャーをかけるという意味でも、僕はこのカットがすごく好きです」と紹介し、沖縄で撮影したジェームズ・ディーンを意識したカットもお気に入りであることを明かすと、報道陣から「日本のジェームズ・ディーンって呼んでいい?」と声が飛び、これに宮沢は「そんな(笑)。いやいや」と恐縮しつつ、「ありがたいですけど…いいんですか?わかりました。頑張ります!」と力を込めた。
今年は映画や舞台など、出演作の公開や上演が控えているが、「映像の現場でカメラの前に立ったときに、間違いなくモデルの現場で経験してきたことが生かされている。自分を理解というか、分析させていただいた場所がモデルの現場だったので、この7年半くらいで経験できたことはすべてプラスになっていると思います」と力強く語った宮沢は、影響を受けた人を聞かれると「モデルの先輩方は全員から勉強させていただいた」といい、「僕が入った頃に坂口健太郎くんが映像で活躍し始めた頃だったので、僕はすごくいいタイミングで『メンズノンノ』に入れたんですね。坂口くんを筆頭に、成田凌くん、柳俊太郎くん、清原翔くんとみんな頑張ってくれて、その役者への道を作ってくれたから、僕たちが今こうやってモデルの現場以外でも仕事ができているので、先輩方全員に感謝していますね」と語った。