ワークス・ジャパンは1月19日、2024年3月卒業・修了予定の大学生と大学院生に向けて実施した就職希望先調査の結果をもとに「2024年卒大学生就職人気企業ランキング」を発表した。調査は2022年5月9日〜11月30日、2024年3月卒業見込みの全国の大学3年生、大学院1年生2万1,840人を対象に行われたもの。

  • 就職人気企業ランキング結果/文系総合

まず、文系総合ランキングでは「伊藤忠商事」が1位となった。同企業は学生自身が成長を実感できる事をインターンシップのコンセプトとしており、業務の疑似体験を通じて企業ならではの成長やビジネスの醍醐味を感じられるプログラムを提供している。

2位には、インターンシップの開催時期を前倒しにした「損害保険ジャパン」がランクイン。業界や企業のあり方について理解を深められる構成となっており、もともと業界への関心がそれほど高くなかった学生でも気軽に参加できるという。

3位は「東京海上日動火災保険」。部門別や地元就職向けプログラムで、多様な働き方のニーズに応えているとのこと。グループ企業共通の人事体制へ移行した「みずほフィナンシャルグループ」は7位、三菱UFJ銀行は10位となっている。

総合商社は、対面のイベントを積極的に開催し、社員と交流できる機会を設置している「住友商事」が4位、「MC Academia」と呼ばれる社員とのコミュニケーションプログラムを用意する「三菱商事」が5位、「三井物産」が8位にランクインしている。

そのほか、総合コンサルティングの「アクセンチュア」が6位、「博報堂/博報堂DYメディアパートナーズ」が9位となるなど、昨年9月に実施した中間発表で上位となった企業が支持を獲得している。

理系総合ランキングでは、「NTTデータ」が1位となった。同企業では、チームでのアイデアソンと、現場のプロジェクトへの配属という2軸のインターンシップを開催しているほか、YouTubeやWEBマガジン「Up ToData」を通じて日頃から企業の取り組みやキャリアなどの情報発信にも力を入れている。

  • 就職人気企業ランキング結果/理系総合

2位には「ソニーグループ」がランクイン。長期有給インターンシップや約2週間の職場密着、1dayの見学会、富士通は分野やテーマ別の24種類のプログラムからなる「Field Learning」を開催するなど、幅広い学生にマッチする施策が支持につながっている。

バラエティに富んだインターンシップが特徴の企業である「富士通」は6位となっている。

また、5位に「富士フイルム」、9位に「日立製作所」、 10位に「村田製作所」がランクインするなど、DXという新潮流で活躍を見せる企業が目立つ結果となった。

コンサルにおいても「野村総合研究所(NRI)」(3位)、「アクセンチュア」(8位)がランクインしているほか、「トヨタ自動車」(4位)や「パナソニック」(7位)といったメーカーの人気も堅調となっている。