フジ医療器は1月19日、「第10回 睡眠に関する調査」の結果を発表した。調査は2022年12月8日〜14日、20歳以上の同社メルマガ会員3,484人を対象にウェブにて行われたもの。
まず、睡眠への不満がある人は94%となった。睡眠に関して最も不満に感じることについての質問では、「何度か目が覚める」が17.1%、「寝ても疲れが取れない」が14.4%、「トイレが近い」が14.1%、「眠りが浅い」が10.0%、「なかなか寝付けない」が8.9%という結果となった。
性別・年代別では、「寝ても疲れが取れない」は女性や若い人に多い傾向が見られた。男性に多かったのは、「トイレが近い」という回答で、年齢が上がるにつれ割合も高くなっている。
睡眠に不満がある原因は何だと思うか聞いてみると、「ストレス」が49.5%、「加齢」が47.8%、「手足の冷え」が19.0%、「人間関係の疲れ」が15.7%、「体調不良」が15.5%となった。
年代別では、「ストレス」や「人間関係の疲れ」と回答した人は20代〜50代の働く世代に多いほか、年を重ねるにつれて「加齢」の回答が多くなる傾向が見られた。性別では、「ストレス」や「手足の冷え」を感じる割合は女性の方が高くなっている。
平日の睡眠時間を聞いたところ、最も多かったのは「6時間」(36.5%)となった。「5時間以下」は22.6%で、平日は約6割の人が6時間以下しか睡眠時間を確保できていないという結果となった。
休日の睡眠時間は「7時間」(32.7%)の回答が多く、7時間以上の睡眠時間が取れている人は6割以上であることが分かった。一方で、理想の睡眠時間は半数以上が「8時間」(51.6%)と回答しており、平日・休日を問わず睡眠時間を確保しづらい人が多いことがうかがえる。
快眠を取るために工夫しているという人は85%であった。具体的には、「入浴をする」(40.6%)、「マッサージをする」(23.7%)、「ストレッチをする」(23.1%)が上位となっている。
年代別では、20代〜30代では「より快適な寝間着を着る」が多く、「より快適な敷布団・ベッドを使用」は年齢が上がるにつれ増える傾向がある。
毎回快眠が得られるという人が多い工夫は、「より快適な掛布団・毛布を使用」(21.1%)や「より快適な敷布団・ベッドを使用」(17.3%)であった。
睡眠改善のために購入したものについては、「枕」(50.1%)や「マットレス」(33.0%)が多い結果となった。これから購入したい商品も尋ねてみると、35.9%が「購入を検討していない」と回答したが、「枕」(28.5%)や「マットレス」(20.5%)が上位に挙がっている。
睡眠改善のために使っても良いと思う予算については、「5千円〜1万円未満」(31.1%)、「1万円〜5万円未満」(29.6%)、「1千円〜5千円未満」(22.6%)の順に多い結果に。2020年の調査以降で1万円未満の割合が減少する一方、5万円以上と回答する人の割合が増加した。