マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏が18日、オリックスグループ公式Instagramアカウント「SMILE ON」にて実施された「悩める大人の相談ライブ『イチ問一答』」に出演。相談事をされた際に「止めるようにしてる」理由を語った。

「悩める大人の相談ライブ『イチ問一答』」に出演したイチロー氏

「環境を変えようとする時、何を大切にして、どのような判断基準で決断すべきか教えてほしい」という質問に対し、イチロー氏は「判断基準は自分の気持ちです」と回答。

「生きてきたなかで、いくつか大きな決断があったんですけど、分かりやすいのは2000年にアメリカに行くという決断をしたこと」と例示しながら、「その時は反対ばかりですよ」「背中を押してほしいと思う人からも『やめとけ、やめとけ』と言われました。だけど、その程度で自分の気持ちが揺らぐようだったら、そんな決断はできない。その意志がなかったら、結局(新しい道へは)行けないんですよね」と振り返った。

さらに「『あっ、この人は今僕に背中を押してほしいんだな』って感じたことがある。じゃあ『実は迷ってる』と。その時に軽く(背中を)押しちゃったんですよ。軽く押しちゃったら、その決断をしちゃったんです。その後新しい世界に挑戦して、あまりいい結果は出てない」と告白。

その上で「そういう経験もあって、僕は何かを相談されたら、止めるようにしてるんです。本当は押してあげたいんだけど、そうするようにしています」と明かしつつ、「それでも新しいことにチャレンジするって気持ちがなかったら、踏み込めないと思う」と持論を述べていた。