俳優の神木隆之介が主演を務める2023年度前期のNHK連続テレビ小説『らんまん』(4月3日スタート)の新たな出演者11人が20日、発表された。

  • 成海璃子

連続テレビ小説第108作となる本作は、日本の植物学の父・牧野富太郎がモデル。その喜びと発見に満ちた生命力あふれる人生を、美しい草花やみずみずしい里山の情景とともに描き、日本の朝に癒やしと感動のひとときを届ける。実在の人物である槙野万太郎と妻・寿衛をモデルとするが、激動の時代を夢に向かって生きたある植物学者と妻の物語として大胆に再構成。登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描く。主人公・槙野万太郎を神木隆之介、妻となるヒロイン・寿恵子を浜辺美波が演じる。

このたび、神木演じる主人公・槙野万太郎が高知から上京してめぐり会い、新たな刺激を受ける東京編の出演者が明らかに。牧瀬里穂、宮澤エマ、池内万作、大東駿介、成海璃子、池田鉄洋、安藤玉恵、山谷花純、中村蒼、田辺誠一、いとうせいこうの出演が発表された。

成海、田辺、いとうは朝ドラ初出演。成海は、元彰義隊(しょうぎたい)で上野戦争の生き残りである倉木隼人(大東駿介)の妻・倉木えいを演じる。田辺は、万太郎が憧れる植物学者の一人・野田基善、いとうも万太郎が憧れる植物学者の一人・里中芳生を演じる。

成海、田辺、いとうのコメントは以下の通り。

■成海璃子

江戸から明治へと、時代の大きな変化のうねりの中で、貧しくも家族と共にたくましく生きる、倉木えいという人物を、楽しみながら演じたいと思います。
初めての「連続テレビ小説(朝ドラ)」への出演という事もあり、どんな空気感の現場なのか、今からとても楽しみです。

■田辺誠一

神木君演じる万太郎が幼少期よりずっと憧れている先生、さらに登場する回は一連の10分以上の二人芝居なのでとても緊張していたのですが、神木君とは4回目の共演でしたので、あうんの呼吸で自由に芝居することが出来ました。そこで生み出される空気感を楽しんで頂ければ幸いです。
連続テレビ小説は初めてです。今回はピンポイントの出演ですが、とても丁寧に愛情を持って撮っているので、いつかがっつり出演したいと思いました。
自分の生まれた季節なので春は大好きです。万太郎の生きざま、努力がどんな花を咲かせるのか、らんまんになるのか、僕も楽しみです。そして大好きな役者である神木隆之介と志尊淳の芝居が毎日見られるのは、個人的にとても楽しみです。

■いとうせいこう

モデルになった田中芳男は上京した牧野富太郎を受け入れてくれる偉人で、「日本博物館の父」と言われる大変な偉人です。牧野マニアとしてこの男爵の役をいただけるのは何よりの喜びでした。
しかもドラマの中でも里中は主人公・万太郎が尊敬し続けている対象で、作家同士としても面識のある長田育恵さんがとてもいい脚本を書いてくれました。自分はなんてラッキーなんだと今も幸せな気持ちです。
ありがたいことに、同僚の植物学者を大好きな田辺誠一君が演じることになり、リラックスして自分たちの研究室の雰囲気を作ることが出来ました。しかも主演の神木君が、僕が長年続けている子供番組を昔よく観ていたとわかり、やりやすいことこの上ないスタジオでした。
ちなみに植物監修の田中先生は国立科学博物館に来る前は牧野植物園に長くいらっしゃって、僕も何度も取材したことがあるため、リハーサルや本番で撮影の様子をじっとチェックして下さっているのが心強いことでした。
縁が重なって楽しく演じていますので、どうぞ縁起のよいドラマとしてご覧ください!