英国の通信規制当局Ofcomが、英国の通信業社がFAXサービスを提供する義務を正式に撤廃したと発表した。
英国では、大手電話事業社BTとKCOMの2社に対し、居住地や勤務地に関係なく、誰もが固定電話や公衆電話を利用できるようにするための消費者保護制度として、ユニバーサルサービス義務(USO)が課されており、その中で、自社のネットワーク上でFAXをサポートする義務が定められていた。
このFAXサービス提供の義務は2003年に設定されたもので、当時はFAXが一般的に使用され、電子メールはそれほど普及していなかった時期だ。
FAXは、電話回線などの通信回線を使って、文字や画像のコピーを相手に送るための機械で、1980年代に一般的に広がった。その後、デジタル技術やブロードバンドサービスの発達に伴い、電子メールや、文書共有ソフト、スキャナーなどFAXに代わる手段が広く利用されるようになったことで、FAXの使用は大幅に減少し、時代遅れの産物となった。
同局は、「この変更は、FAXサービスがすぐに停止することを意味するものではありませんが、現在FAXを利用しているユーザーは、電子メールなどの代替手段を探す必要があります。その期間は、2025年末までになる見込みです」と述べている。
ネット上では「最後まで残るのは日本。絶対こうなるな」「日本もはよ!FAXだけのために回線維持とか頭悪いもの」「FAXなんてまだ使ってるの?とYOUから言われる日も近いな」「FAXで悩んでるの日本だけじゃなかったのか!」などの声が寄せられた。