フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、茨城県日立市にある飲み屋街「塙山キャバレー」の人々を追った『酒と涙と女たちの歌2 ~塙山キャバレー物語~ 後編』を22日に放送する。

  • 「酔った」のママ=フジテレビ提供

茨城県日立市に、まるで終戦直後にタイムスリップしたような佇まいの不思議な一角がある。14軒の小さなトタン張の飲み屋が並ぶ「塙山キャバレー」だ。コロナ禍も落ち着き、にぎわいを取り戻す中、この場所を支えるママたちには、様々なことが起きていた。

最年少の30代ママは、塙山キャバレーでは20年ぶりの結婚。一方、最年長80代の京子ママは、がんの手術を乗り越え、退院わずか1週間で店に立っていた。そんなママを支えているのが、かつて暴走族の総長をしていた息子。塙山キャバレーで唯一の男性店長として、自分の店を切り盛りしながらママをそばで支え続ける。

そして、一見、無愛想で無口なママを目当てに客が集まる店が「酔った」。黙って客の話や歌を聴くママが、ある夜、番組スタッフに切り出したのは、思わぬ頼み事。「ある人をカメラで追ってほしいんだけど…」とママが願う相手は、大きな病と闘う店の常連客。取材を進めると男性客とママの意外な関係に驚くことになる。

1年前、愛するパートナーを亡くしたのは「ラブ」のママ。失意の中、寂しさを紛らわすために歌を歌うのだが「あした、死んだって構わない」と嘆く。店を辞めるかどうか思い悩むママの決断は…。

ママと客たちが新たなドラマを紡ぐ塙山キャバレーの様子を、女優・吉岡里帆のナレーションで見つめていく。

(C)フジテレビ