ミュージカル『ルーザーヴィル』の製作発表会見が19日に都内で行われ、井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズ Jr.)、本高克樹(7 MEN 侍/ジャニーズ Jr. ※高ははしごだか)、高月彩良、山本涼介、青野紗穂、ウォーリー木下(演出)が登場した。
同作はロックバンド・Son of Dorkのデビューアルバム『Welcome to Loserville』の曲を使用したミュージカル。1971年アメリカを舞台に夢に向かって奮闘する“ヲタク”たちが描かれ、「負け犬」の名前がついた町「LOSERVILLE」で暮らす大学生のマイケル(井上)はコンピューターヲタクで、世界初の「ネットワークを通したコンピューターメッセージ」の新技術を開発すべく試行錯誤を重ねている。SFヲタクのルーカスやフランシス、マーヴィンといった個性豊かな仲間に支えられながら、夢に向かって懸命に走る。
今回"コンピューターヲタク"を演じる井上だが、「本当に機械が苦手で、パソコンとかも触らないんですよ。いまだにタイピングも人差し指で打ちますし。なので、そこはちょっと苦労しそうです。"ヲタク"という部分の気持ちとしては理解できるところはあるんですけど、コンピューターに関してはすごく疎いので、そこはちょっと不安」と苦笑する。自身については「やっぱり今まで続けてきたジャニーズという部分が"ヲタク"になってくるのかなと思います。自分もすごくこの世界が好きなので、ジャニーズヲタクですかね。ジャニヲタってやつです」と周囲を笑わせた。
出演が決まった時の気持ちを聞かれると、井上は「この話を聞いたのが2021年11月で、ちょうど年HiHi Jets初めてのアリーナライブ『五騎当千』の初日前に『再来年にミュージカルをやるかもしれない』と言われて、本番の前で気持ちも昂っている時だったので実感がわかず、嬉しいなと思いわくわくしながらも、かなり動揺しましたね」と振り返る。「昨年の9月に改めてお話を伺って、ちょうど『少年たち』という舞台を新橋演舞場でやらせていただいていたので、ここで自分がやるのかとプレッシャーを感じましたけど、いつか挑戦したいと思っていたので楽しみでもあります」と意欲を見せた。
本高も「僕もずっとミュージカルに出演してみたいという思いがありまして、決まった時は嬉しい気持ちでいっぱいで。1人で喜んでたんですけど、半年くらい立った後にたまたま瑞稀とそういう話になって『決まったね』『うし!』くらいのテンションで喜んで、がんばろうなという話をしました」と明かす。座長となる井上だが「1番年下だと思うので、お兄さんお姉さん方に甘えながら頑張りたいなと思います。ミュージカルにおいて右も左もわからないので、たくさん質問してたくさん吸収して頑張りたいと思います」と意気込んだ。
また、山本もミュージカル初挑戦ということで「歌もダンスも苦手なジャンルなんですが、ウォーリーさんに呼ばれましたね。演出助手の方に聞いた話によると『歌を歌うの忘れてたけど呼んじゃった』と言ってたみたいです」と暴露。ウォーリーは「僕は彼のことが大好きで、いわゆるいじめっ子の役なので、芝居ができるという前提で、根っから嫌なやつを呼びたいなと思って最初に浮かんだ」といじりながら語る。「ただ歌だということは後々気づいて、それはごめん」と謝りつつ、「今回ロックで、シャウトするエモーショナルな曲が多いので、いわゆるミュージカル歌唱が上手ければできるということでもなく、自分の中の訴えたいことがあることが重要で、彼は常に社会に対して思ってますので、そこらへんを出していただければ」と期待を寄せ、山本も「パッションで乗り切ります」と受け止めた。
キャスト陣は初対面だったが、井上は「『ジャニーズワールド』でお世話になっている振付師さんが、山本さんとウォーリーさんとご一緒したことがあって、人伝てにお優しい方だとは聞いていますので、たくさん吸収させていただければと思っています」とすでに情報を入れている様子。「皆さんすごくスタイルがよろしくて、身長が高いです。山本さんが大きすぎてびっくりしました」という井上に、山本は「(井上は)さわやかで、座長なので僕らはいろいろと頼りながら見えない圧をかけまりたいと思います」と笑顔を見せ、井上は「勘弁してください」とツッコむ。
さらに女性陣も井上について「すごくキラキラしてらっしゃて、髪の毛のピンクが似合ってる」(高月)、「眩しいくらい。サングラスをかけないと目を向けられない方だなと思いました」(青野)と絶賛し、井上は「恥ずかしいですね、非常に」と照れていた。
東京公演は新橋演舞場にて3月5日~22日、大阪公演は大阪松竹座にて4月6日~16日、広島公演は上野学園ホールにて4月20~21日、愛知公演は御園座にて4月26日~30日。