21日のテレビ朝日のドキュメンタリー番組『テレメンタリー2023』(4:50~)では、 瀬戸内海放送制作の「となりにいる ~大学生が向き合う再犯防止~」を放送する。
2021年に検挙された刑法犯のうち再犯者が占める割合は48.6%。出所した人の約4割が5年以内に再び刑務所に戻っている。背景には、仕事や職がないなど様々な「生きづらさ」があるとの指摘が。2020年8月、「再犯防止」に向けて活動する全国的にも珍しい学生団体が香川県で発足した。刑務所から出所した障害者や高齢者と交流して居場所を作ることや、元受刑者を取り巻く環境について情報発信を行っている。交流会に参加する40代男性は軽度の知的障害があり、パチンコで金を使い切ると誰にも相談できず盗みを繰り返していた。出所は5回目だ。当初は会話が進まなかったが、交流を重ねて半年、男性は初めて自分の気持ちを口にした。
一方、学生たちも犯罪の背景を知り、自分たちと変わらない存在だと気づく。罪を犯した人が地域に戻ってくることへの想像力を持ち、再出発を受け入れる社会へ。変化する学生と元受刑者の1年間を追った。
ナレーションは仲野太賀が務める。