ヤマハは、バッテリー駆動に対応し、5chミキサーと多彩なエフェクトを搭載したワンボックス型のポータブルPAシステム「STAGEPAS 200」を2023年1月25日に発売する。市場想定価格は89,100円。バッテリーパックがセットになった「STAGEPAS 200BTR」は107,800円。
「STAGEPAS 200」は、バッテリー駆動に対応し、5chミキサーと多彩なエフェクトを搭載するワンボックス型のポータブルPAシステム。1辺が30cmのコンパクトなワンボックス型キャビネットでありながら、8インチウーファーとコンプレッションドライバーによる2ウェイ同軸スピーカーと計200Wレンジのバイアンプ方式により、クラス最高の音圧と音質を実現している。別売のリチウムイオンバッテリーパック「BTR-STP200(市場想定価格:20,900円)」を使用することで、最大10時間のバッテリーでの連続稼働が可能。本体とバッテリーパックがセットになった「STAGEPAS 200BTR」も用意している。
デュオやトリオでの小規模バンドにも対応する3chのマイクプリアンプを含む5ch(モノラル3、ステレオ1)のデジタルミキサーを内蔵。各chには複数の音声処理を1つのノブで行う「1-knob EQ/preset」を採用し、搭載されたマイクシミュレーターを使った、アコースティックギターの弾き語りなどのソロパフォーマンスに便利なギターエフェクトなどの複雑な処理を簡単に行える。また、優先マイクや特定の音源からの入力時に、BGMなどの入力信号の音量を自動的に下げることで、マイクの音声を明瞭に届ける「ダッカー機能」を搭載。下がった音量は、話し終えると自動的に元のレベルに戻る機構になっており、後述の専用アプリからの操作もしくは、本体のボタンから機能のオン/オフが行え、どの程度の音量を減衰させるかは、好みで調整ができる。マイクがスピーカーからの音を拾うことで発生するハウリングを自動的に除去する「フィードバックサプレッサー」も搭載し、演者と聴衆の双方が聴き取りやすいサウンドを提供する。
iOS/Android向け操作アプリケーション「STAGEPAS Controller」により、リハーサルや演奏中でも、実際の音を聞きながら、Bluetooth経由でステージや客席から音量のほか1-knob EQ、4バンドPEQの詳細な調整が行える。調整後の設定は最大8パターン保存可能で、演奏シーンごとに呼び出せるため、セットアップ時間の短縮に一役買う。
本体キャビネットの側面には直径35mmのポールマウントソケットがあり、対応するスピーカースタンドに取り付けたり、ディスタンスロッドを使用してサブウーファーと一緒に設置することも可能。また、付属のラバースタンドをキャビネット底面に取り付けることで、演奏環境や用途に合わせ本体を30度または60度の角度で傾けられ、客席に向けての設置や、フロアモニターとして使用する際に演奏者側に向けてセッティングすることが可能となる。
サイズはW300xH308xD301mmで質量は12.0kg。本体のほか、電源コードが付属する(「STAGEPAS 200BTR」にはバッテリーパック「BTR-STP200」も付属)。携行用にキャスターと大容量ポケットを装備した専用キャリングケース「CASE-STP200」もラインナップする。こちらの市場想定価格は22,000円。