NTTドコモ モバイル社会研究所は1月19日、シニア層のスマートフォンの利用とセキュリティ対策に関する分析レポートを公開した。内容は「2022年一般向けモバイル動向調査」の調査データに基づく。
同調査では、60代以上のスマートフォン所有率が8割まで上昇したことが判明した。所有者を対象にセキュリティ対策について質問したところ、「何をすれば十分かよくわからない」(60代60%/70代53%)、「不審なメールが届くことがある」(60代36%/70代27%)、「どんな脅威があるかわからない」(60代22%/70代19%)など、不安を感じるユーザーも多い様子がうかがえる。
セキュリティ対策の実施状況を確認すると、まずスマートフォン内の情報を守る第一歩といえる「画面ロック」の利用率は、若年層(10~30代)88%、中年層(40~50代)78%に対し、シニア層(60~70代)は48%と低い。
「提供元不明のアプリはダウンロードしない」「無料セキュリティアプリを利用している」などの項目は比較的世代間の差が小さいが、「最新のOSにアップデートする」「スマホ以外で利用しているパスワード・パターン等と異なるものを利用」といった項目では、シニア層のみ若年層・中年層より20%前後低かった。
「2022年一般向けモバイル動向調査」調査概要
- 調査方法:訪問留置調査
- 調査対象:関東1都6県・60~79歳男女
- 有効回答数:709
- サンプリング:QUOTA SAMPLING。性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
- 調査時期:2022年1月