ニチレイフーズは12月6日、「パーソナルユース商品」の上期売上高が100億円を突破したことを発表した。なお、下期には業務用向け商品を新発売するなど、全業態を通じた今年度の売上高は、230億円を予定しているという。

  • 【2023年1月発売 家庭用新商品『カレーうどん』】

    【2023年1月発売 家庭用新商品『カレーうどん』】

昨今の日本国内における「女性・高齢者の就業率の高まり」「世帯の少人数化」「単独世帯の増加」に加え、コロナ禍で加速した個食需要を同社は「パーソナルユース需要」と定義し、この需要を取り込むべく、家庭用・業務用の垣根を越え、あらゆる業態に向けて意欲的に商品を開発。今春には、山形工場に約40億円を投資して専用ラインを新設するなど、積極的に取り組んでいる。

「家庭用」では、2022年3月に家庭用個食麺『冷やし中華』を販売。半期で200万食を突破し、9月には第二弾『極太つけ麺』を、そして2023年1月には第三弾『カレーうどん』を追加発売する。また、これらの個食麺に加え、2022年9月発売の『極上ハンバーグ』やトップシール商品をはじめとしたおかずメニューも、順次展開していくほか、「今川焼」類では、順次バラエティ商品を投入し、ワンハンドのパーソナルユース需要の拡大を目指すという。

  • 三代目たいめいけん茂出木浩司シェフ監修「大人の洋食ランチ」(左)チーズインハンバーグ・デミグラスソース、(右)チキンステーキ・オニオンソース

    三代目たいめいけん茂出木浩司シェフ監修「大人の洋食ランチ」(左)チーズインハンバーグ・デミグラスソース、(右)チキンステーキ・オニオンソース

業務用では、各業態における慢性的な人手不足は今後も継続すると考えられ、パーソナルユース需要向けの冷凍食品は、3つのロス(タイムロス・廃棄ロス・チャンスロス)という社会課題を解決することができるという。11月には、老舗洋食店・三代目たいめいけん茂出木浩司シェフ監修の「大人の洋食ランチ(チーズインハンバーグ・デミグラスソース)」「同(チキンステーキ・オニオンソース)」の2品を発売。専門店監修の美味しさを減塩仕様にすることで、喫食者の健康的な生活をサポートするほか、ワントレータイプでスチームコンベクション・レンジ両方の調理ができるため、人手不足に伴う調理オペレーション削減需要にも対応。複合カフェやレジャー施設など他業態への導入も見据え、来春にラインアップ拡充を予定している。

そのほか、2004年に発売を開始し、まさに「パーソナルユース商品の先駆け」ともいえる『気くばり御膳』や『ウーディッシュ』を、自社ECサイト「ニチレイフーズダイレクト」等の通販ルート限定で販売。さらに、「バルメニューを自宅で手軽に楽しめる」をコンセプトとしたシェフ監修『アットホームバル』シリーズを昨年10月に発売し、ラインアップを拡充している。