新潟味のれん本舗は1月17日、「虚礼廃止」に関する調査結果を発表した。調査は2022年12月23日~24日、20代~60代男女1,072名を対象にインターネットで行われた。

  • 儀礼・通過儀礼について

    儀礼・通過儀礼について

年賀状やお中元、お歳暮といった「儀礼」や、七五三や成人式といった「通過儀礼」について、「行うことの意味がない儀礼(通過儀礼を含む)は、どのくらいあると思いますか?」と質問したところ、「大半の儀礼には行う意味があると思う」(45.6%)、「大半の儀礼は行う意味はないと思う」(34.5%)、「ほぼすべての儀礼は意味がないと思う」(11.7%)という結果に。「ほぼすべての儀礼に行う意味があると思う」と回答した人は8.2%と1割に満たなかった。

そこで、「行うことの意味がない儀礼とは、どのような儀礼だと思いますか?」と質問したところ、「心がこもっていないもの」(52.0%)が最も多く、次いで「形式的なもの」(51.1%)、「相手のことを考えていないもの(自己満足的なもの)」(41.8%)、「何も役に立たないもの」(31.5%)、「慣習的(伝統的)なもの」(26.2%)と続いた。

  • 企業が行っている虚礼廃止について

    企業が行っている虚礼廃止について

次に、近年、企業が行っている「虚礼廃止」(年賀状やお中元、お歳暮のやり取りを廃止する)についての考えを聞いたところ、7割超が「良いことだと思う(とても+ある程度は)」と回答。

一方、「どちらともいえない」「悪いことだと思う」と回答した人は約3割。具体的な理由を聞くと、年賀状やお中元といった形式的なやり取りでも、それを必要としている方やそれによって繋がりを持ち続けることができる良い機会だと考えている人も少なくないことがわかった。

では、年賀状やお中元、お歳暮などの品物で相手に感謝の気持ちを伝えることは、どのくらい意味があることなのか。質問したところ、廃止する企業も多いなか、約6割の人が「感謝の気持ちを相手に伝える意味は、ある」と感じていることがわかった。

  • 品物を贈ることで相手に感謝の気持ちを伝える際に重要なこと

    品物を贈ることで相手に感謝の気持ちを伝える際に重要なこと

続いて、「品物を贈る儀礼をする際、重要なのはどのような要素だと思いますか?」と質問したところ、「心が伝わるか」(59.8%)、「喜ばれるかどうか」(55.2%)、「役に立つ品物か」(24.1%)が上位に。

また、「相手に心が伝われば、儀礼の形式(熨斗や水引など)は関係ないと思いますか?」と聞くと、「伝わるのであれば、あまり関係ないと思う」(47.1%)と「伝わっても、ある程度大事だと思う」(42.2%)が拮抗。

さらに、「相手に心が伝われば、贈る品物の値段や中身は関係ないと思いますか?」という質問でも、「伝わるのであれば、あまり関係ないと思う」(45.9%)と「伝わっても、ある程度大事だと思う」(45.1%)が僅差となり、品物で感謝の気持ちを伝えたい場合、形式や中身よりも「心」が重要であることがわかった。