丸亀製麺の冬の定番メニュー「鴨ねぎうどん」。毎年この季節に登場し、楽しみにしているファンも多いメニューらしい。筆者もそのファンの一人。今年は「鴨すきうどん」も販売されるので、一足先に実食してきた。
「鴨ねぎうどん」
「鴨ねぎうどん」は、具材は鴨ねぎとねぎというシンプルなものだが、コクがあり素材の旨みを感じられる味わい深い一杯。鴨肉はもも肉を使用することで、ごろっと食べ応えもあり、脂ものっているので、出汁に脂の旨みが溶けだしていく。さらに、ねぎは白ネギを焼き目をつけるほど焼くことで、香ばしくねぎの甘みが引き立つ仕上がりに。
この二つを組み合わせることで、鴨とねぎそれぞれの甘みが出汁に溶け、コク深い味ができあがるのだろう。鴨肉はしっかりと味が染み込んでいて、旨みがぎゅっと閉じ込められている。ねぎはしっとりとして出汁を含むので、食感とともに出汁の旨みも味わえる。
注文が入ってから、店内で手鍋で作られるので、待っているときにどんどん出汁の香りが広がっていき、食欲をそそること間違いなし。
トッピングされた柚子は香りがよく、冬らしい印象を与えてくれている。旨みが濃いので、爽やかな柚子や三つ葉の風味がよいアクセントになっていた。
「鴨すきうどん」
続いて「鴨すきうどん」は、生卵がトッピングされていて、すきやきのように具材と卵を絡めていただくメニュー。具材はうどんの上にのっているので、素材の味をダイレクトに味わえた。まずはそのまま少し食べ、黄身を崩して卵に絡めながら食べてと二段階で楽しめる。
トッピングされている具材は焼きねぎ、鴨もも肉と、春菊、しいたけ。出汁は鰹がきいていて、肉や野菜の甘みが溶けだしているからか甘めな印象。さらに生卵を合わせることで、まろやかさも加わり「鴨ねぎうどん」とはまた全然違った味わいを楽しめる。
「鴨ねぎうどん」「鴨すきうどん」は、どちらも1月24日から3月上旬までの販売を予定で、価格は並740円、大870円、得1,000円。どちらも甲乙つけがたいおいしさで、鴨の旨みを出汁と一緒にじっくり味わい人は「鴨ねぎうどん」、具材をたっぷりと楽しみお腹いっぱいになりたい人には「鴨すきうどん」が個人的にはおすすめ。
なお、販売店舗はロードサイド店のみで、テイクアウトはできないとのこと。ぜひ、店内で手作りできたてのうどんを味わってみてほしい。