楽天トラベルは1月17日、「2022年 年間人気温泉地ランキング」を発表した。同ランキングは、2022年1月1日~12月31日の宿泊期間における宿泊人泊数(=宿泊人数×泊数)を温泉地ごとに集計したもの。今年で9回目。

  • 静岡県「熱海温泉」の熱海サンビーチ

    静岡県「熱海温泉」の熱海サンビーチ

「2022年 年間人気温泉地ランキング」は、9年連続で、1位「熱海温泉」(静岡県)、2位「別府温泉」(大分県)となり、3位には栃木県の「那須温泉」が4年ぶりにトップ3に返り咲き。次いで、4位「草津温泉」(群馬県)、5位「白浜温泉」(和歌山県)となった。

1位の「熱海温泉」は、3年ぶりに通常規模で「熱海海上花火大会」が開催され、熱海サンビーチの海上には2年ぶりに、約30種類のエア遊具が楽しめるビーチアスレチックが登場。また、富士山や駿河湾を一望できる観光名所「十国峠」には、より解放感のある眺望を楽しめる展望テラスがオープン。さらに、2022年秋には、熱海市内で3~7人乗りで楽しめる小型の3輪自動車トゥクトゥクや8人乗り自転車のレンタルも開業するなど、観光の交通手段も多様化。豊富な話題性を背景に、「楽天トラベル」では夏の宿泊人泊数が前年比で約1.9倍となった。

  • 大分県「別府温泉」街並み

    大分県「別府温泉」街並み

「別府温泉」は、グループやファミリー利用、年代別では30代以下の比較的若年層の伸びが好調。2022年3月に別府市内の遊園地が大規模リニューアルを行い、SNSでも話題に。また、2022年12月には、別府市から温泉入浴の健康効果に関する実証実験の結果が発表され、温泉入浴により疾病リスクが改善するなどの効果が期待できることがわかっている。

  • 栃木県「那須温泉」殺生石園地

    栃木県「那須温泉」殺生石園地

「那須温泉」は、ファミリー利用が前年比で約1.4倍に伸長。2022年3月に九尾の狐伝説で知られる栃木県那須町の「殺生石」が割れたニュースが話題を呼び、「#殺生石」のハッシュタグがついたツイートが1万件以上投稿され、関連グッズも販売されるほどに。また、2022年夏には、人気のお菓子を製造する地元のスタートアップ企業が、環境に配慮したカフェやレストラン、食品製造工場やチーズ工房など、様々な食を楽しむことができるスポットを開業ている。