アットホームは1月17日、「賃貸の退去時に見落としがちなこと&忘れ物」ランキングを発表した。調査は2022年10月18日~25日、賃貸管理を主業務とする全国のアットホーム加盟店を対象にインターネットで行われ、606件の有効回答を得た。
不動産会社に「退去時に見落としがちなこと」について聴取したところ、「インターネットショッピングの住所変更」(21.5%)が1位となった。不動産会社からは「転居先の住所に変更せずネットショッピングをして、前の住まいに置き配されているケースが目立つ」「郵便転送はしているけど、定期購入などがそのままになっていることがある」などのコメントが寄せられた。
続く2位は「郵便物の転送手続き」(18.8%)。「新しい入居者から、前の入居者の郵便物が届くとよく相談がある」といったコメントが目立ち、また、「住民票の転出・転入手続きをするだけで郵便物についても変更されていると勘違いをしている人が結構いる」という声も。
3位は「火災・地震保険の解約手続き」(17.7%)で、「入居者に解約手続きをする意識が少ない」「保険の解約をすると、保険料の一部返金があることを知らない人も多い」など、入居者が保険の解約に関して認識がないことに触れるコメントが目立った。
以下、4位「郵便受けを空にする」、5位「粗大ごみの処分申請」、6位「ライフライン(電気・水道・ガス)の停止」、7位「銀行口座やクレジットカードなどの住所変更」、8位「部屋の掃除」、9位「住民票の転出届」、10位「運転免許証やマイナンバーカードなど身分証明書の住所変更」と続いた。
次に、不動産会社に「賃貸の退去時に多い忘れ物や残置物」について聞いたところ、「物干し竿」(42.2%)がダントツの1位に。不動産会社からは「長さの問題もあり引越し時に残置されることが多い」「ベランダに物干し竿がそのままのことはよくある。退去の立会い時は室内だけでなくベランダ、建物周りなども確認している」といったコメントが。また、4位に「ベランダのスリッパ」(20.0%)がランクインしていることから、室内の荷物に気を取られて、バルコニーやベランダ付近に置いてある荷物を見落としているケースが多いことがうかがえた。
続く2位は「自転車」(23.3%)。「自転車は退去のたびに溜まっていく」「普段使用していなかった壊れた自転車を置いていく人が結構いる」など、残置された自転車の処分に困るといった声が。
3位は「郵便物・宅配ボックスの中身」(21.5%)で、「転送手続きをされていたが、タイムラグがあった様子」「転居先の住所を聞いて残置されているすべての郵便受けの中身を送った」など、郵便受けの中身の確認や転送作業に追われる不動産会社の対応に関するコメントが目立った。
そのほか、5位「掃除用品」、6位「収納棚の中身」、7位「蛇口に付ける浄水器」、8位「照明器具」、9位「Wi-Fiルーター」、10位「自身で購入したシャワーヘッド」などが上位にランクインした。