サムスン電子は1月17日、スマートフォン用イメージセンサー「ISOCELL HP2」を発表した。すでに量産段階に入っている。
ISOCELLシリーズでは4製品目となる2億画素クラスのイメージセンサー。先発のISOCELL HP1はセンサーサイズ1/1.22インチ、ISOCELL HP3や中国市場向けのISOCELL HPXは1/1.4インチだったが、新たに登場したISOCELL HP2は中間の1/1.3インチとなる。1億画素クラスのセンサーでも採用例の多いサイズであり、端末のカメラバンプ(リアカメラ周辺の突起)を大型化せずに2億画素にアップできるという。
1/1.3インチサイズの2億画素センサーということで画素サイズは0.6μmとなる。他のスマートフォン向け高画素センサーと同様に、撮影シーンに応じて隣接するピクセルを束ねて疑似的にピクセルサイズを大型化するピクセルビニング技術を採用。4in1の1.2μm 50MPモード、16in1の2.4μm 12.5MPモードを備える。50MPモードにはHDR性能を強化するDSG機能を初めて導入する。
隣接ピクセルを束ねて処理することの恩恵は低照度性能のほか、オートフォーカス(AF)性能においても現れるという。全画素AF対応の延長として、隣接する4つのピクセルをグループ化して水平・垂直方向のパターン変化を認識することでAF速度と精度を高める。
サムスン製センサーを採用した2億画素カメラ搭載スマートフォンとしては、Xiaomi 12T Proやmotorola edge 30 ultra(日本未発売)が市販化されているが、サムスン自身のGalaxyシリーズには未だ搭載されておらず、次期フラッグシップモデルでの実現が期待される。