年明けからなんだか慌ただしくてすでにお疲れ気味。そんな人におすすめの場所がある。

  • caption

    「渋谷スクランブルスクエア」の46階 屋内展望回廊「SKY GALLERY」を会場にした企画展「SKY GALLERY EXHIBITION SERIES vol.5『目 [me]』」

訪れたのは「渋谷スクランブルスクエア」(東京都渋谷区)の46階 屋内展望回廊「SKY GALLERY」。こちらで1月13日〜3月24日、現代アートチーム「目 [me]」による企画展が開催されている。

  • caption
  • caption

目 [me]は、アーティスト荒神明香さん、ディレクター南川憲二さん、インストーラー増井宏文さんを中心とするチーム。代々木公園などの上空に巨大な顔を浮かべた作品「まさゆめ」(2021年)などで知られる。

  • caption

    現代アートチーム「目 [me]」のアーティスト荒神明香さん、ディレクター南川憲二さん

今回の展示コンセプトは、都市の運動から抜け出し「ただ、眺める」。「都市の運動や日常から離れて、なるべく意味に吸い込まれないように、ぼーっとできる、眺望に添えるような作品を考えました」と南川さん。会場について「自分たちがこれまで展示してきた場所の中ではかなり特殊。都市の中でぼーっとすることって難しいと思うんですが、それが可能な場所」と語った。一つの挑戦として取り組んだのは非言語であること。作品に対するキャプション(説明)として映像がつけられている。

「渋谷の中心で、言葉や意味から切り離されてぼーっとするっていうことをどうやって伝えようかと試行錯誤しました。実際に私も見てみたんですが、ぼーっとできる展示になっていると思います。みなさんにも感じてもらえれば」(荒神さん)

  • caption
  • caption
  • caption
  • caption

    ミュージアムショップにはグッズも。Tシャツ(3,300円)、ポスター(990円)、ポストカード(180円)

同会場で定期的に開催されている企画展「SKY GALLERY EXHIBITION SERIES」は、今回で5回目。「視点を拡げる」を共通テーマに、アーティストが本施設を体験したインスピレーションから制作されたオリジナル作品を主軸に展開している。

  • caption

    会場は46階 屋内展望回廊「SKY GALLERY」

「SHIBUYA SKY」WEBチケットは、大人(18歳以上)1,800円、中・高校生1,400円、小学生900円、幼児(3〜5歳)500円、3歳未満 無料、窓口チケット(当日券のみ)は、大人(18歳以上): 2,000円、中・高校生1,600円、小学生1,000円、幼児(3〜5歳)600円、3歳未満 無料。年間パスポート「SHIBUYA SKY PASSPORT」(5,400円)もある。

  • caption

    渋谷スクランブルスクエア「SHIBUYA SKY」は14階(チケットカウンター)、45階・46階(屋内展望施設)、屋上(屋上展望空間)からなる。屋上で渋谷最高峰の眺望も楽しんで

渋谷のど真ん中で、しかも46階という超高層階。"ぼーっとする"とは対極にあるようなイメージの場所だが、実際に訪れて非日常の空間から街を眺めながら、たしかに意識は日常を離れてぼーっとできたような気がする。この不思議な体験をぜひ味わってみてほしい。