ハイレゾ音楽配信サイト「e-onkyo music」を運営するXandrie Japan(ザンドリエ ジャパン)は1月13日、仏Xandrieのハイレゾ音楽ストリーミングサービス「Qobuz」(コバズ)とe-onkyo musicの最新状況を会員向けメールマガジンで報告。2023年度後半をメドに、9,000万曲以上のハイレゾストリーミング配信開始に向けた準備を進めていると明らかにした。

Xandrie Japanは、Qobuzを展開する仏Xandrie S.A.が2021年に設立し、オンキヨーからe-onkyo music事業を取得・継承している。

2022年10月にはQobuzとe-onkyo musicの事業提携を進め、新しいプレーヤーアプリを開発、同アプリを中心としたエコシステムの構築に注力するほか、ハイレゾ/ロスレス品質の音楽ストリーミングを楽しめる新サービスを開始する、といった方針を打ち出していた。今回、サービス移行やハイレゾストリーミング配信の開始時期について具体的な目標時期を明らかにしたかたちだ。

e-onkyo musicのサービスは“来年度”にQobuzへ移行予定で、アカウントと購入履歴の情報を保持したまま、ダウンロード機能も新サービスへと移行する。

両者の連携により、「両方のプラットフォームの長所を組み合わせて、さらに強化されたエクスペリエンスを提供することが可能になる」としており、新しい音楽をより簡単に見つけられるようになるほか、「進化したダウンローダー」や、「購入した音楽を外出先でも再生できる高機能アプリ」といった新機能の準備にも取り組んでいるという。新サービスへの移行までの期間は、引き続きすべてのe-onkyo musicのサービスとハイレゾ音楽のカタログを利用可能とのこと。

会員向けメールマガジンではさらに、日本国内でのハイレゾストリーミング機能についても触れ、「現在交渉段階にあるため、具体的な開始日程は決まっていない」としつつ、「2023年度後半のストリーミング配信スタートに向けて準備を進めている」と言及。

新たに提供するサービスでは、9,000万曲以上のタイトルを最高音質で楽しめるハイレゾストリーミング機能を提供予定で、「世界的に有名なアーティストから、アニメ、クラシック、ジャズ、ワールドミュージック、J-Pop、最先端のジャンルまで、幅広いジャンルの中から、お気に入りのアーティストを新たに見つけられる」ようになるという。