ふとしたときに肌のごわつきが気になって、なんとかしたいと思ったことはありませんか?
今回は肌がごわつく原因とサッと改善するスキンケアの方法、柔らかい肌の目指し方をお伝えします。最後まで読んで参考にしてみてくださいね。
肌のごわつきとは?
肌のごわつき、その正体は角質肥厚というものです。角質肥厚という言葉になじみがない人でも、「アカが溜まったもの」といえばピンとくるかもしれませんね。本来、自然に剥がれ落ちるはずの角質(アカ)が肌に蓄積された状態を角質肥厚と呼びます。
おでこ、あご、もみあげの下あたりに発生しやすく、触るとゴワゴワしているのが特徴です。触っても分からない場合は次のことに心当たりがないかチェックしてみてください。
- 化粧水がなじみにくい
- ファンデのノリが悪い
- 顔を触るとかたさを感じる
- 毛穴の黒ずみや詰まりが気になる
- 肌がカサカサしている
当てはまる部分が多い場合は角質肥厚の可能性があります。原因を知って適切なケアをしましょう。
肌のごわつきの原因って?
肌には、28日周期で肌が生まれ変わるというターンオーバーがあり、通常はこの働きによって角質が剥がれ落ちます。しかし、ターンオーバーが正常に行われなくなると、肌に角質が蓄積されてごわつきが生じるのです。
ターンオーバーが乱れる原因にはどのようなものがあるのか、みていきましょう。
加齢
ターンオーバーは28日周期で生まれ変わるといわれていますが、これは肌の状態が健康な人の場合です。
年齢を重ねた肌はターンオーバーが乱れ、皮膚の表面に到達した角質が滞ってはがれにくくなるため、角質が蓄積されてしまいます。このような状態が続くとシミやくすみにつながるため、早めの対策が必要です。
乾燥
肌は角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4層からなり、角質層は外からの刺激を守る役割があります。しかし、セラミドやNMFが不足すると正常に働かなくなり、肌が自らを守ろうとして角質肥厚を起こすのです。
そこで見直したいのが保湿化粧品選び。現在の肌状態に合ったものを選べているか見直してくださいね。
紫外線
紫外線を浴びた肌は活性酸素が発生し、増えすぎると細胞にダメージを与えます。そしてターンオーバーが乱れ、角質肥厚が生じやすい環境を作り出します。日差しの弱い日や、室内でも日焼け止めクリームを忘れずに塗るのがポイントです。さらに抗酸化の働きがある緑茶ポリフェノールやトマトに含まれるリコピンを取り入れて日常的に予防しましょう。
摩擦
タオルでゴシゴシ拭いたり、マスクと肌が擦れたりするのもごわつく原因のひとつです。摩擦から肌を防御する力が働き、角質肥厚を起こします。
タオルで顔を拭くときは水分を含ませるように押さえるようにしたり、マスクはサイズに合ったものを選んだり、ちょっとした工夫で摩擦が軽減されますのでお試しください。
肌のごわつきを改善するスキンケア方法
酵素パウダーで洗顔
剥がれ落ちずにそのまま残った角質と皮脂。それらが混ざって毛穴に存在するとどうなるかご存知ですか?この2つが混ざると角栓と呼ばれ、毛穴詰まりの原因になります。さらに放置すると角栓が酸化して、黒いポツポツ毛穴になるのです。
角質はタンパク質でできているため、通常の洗顔料では落ちにくい特徴があります。そこで、使ってほしいのが酵素パウダーです。パウダー状なので、泡立てるのが難しいと思ったら、泡立てネットを使ってみてください。みるみるうちにふわふわの泡ができます。
ここでのポイントはぬるま湯を使用すること。水を使うと酵素が本来の力を出さないため、注意が必要です。少しでもごわつきを感じたら酵素洗顔をする。これを覚えておくだけで毛穴の黒ずみを予防できます。
また、酵素にも種類があり、角質のもとである「タンパク質を分解するもの」と「皮脂を分解するもの」に分かれます。主な成分をお伝えするので、ご自身の悩みに当てはめてみてくださいね。
プロテアーゼ・パパイン
プロテアーゼは複数の酵素の総称でパパインもそのひとつに含まれ、タンパク質を分解します。肌の乾燥や顔全体に透明感がなくくすみが気になる、ニキビができやすいという肌に向いています。肌のごわつきの原因である角質はタンパク質なので、こちらを選んでくださいね。リパーゼ
リパーゼは皮脂を分解する酵素です。そのため、毛穴のポツポツが目立つ、肌のベタつきやテカリが気になる肌に向いています。ただし、このような悩みがない人が使用すると逆効果、必要な皮脂まで洗い流してしまうので注意が必要です。
使用頻度は週に1~2回を目安にしてください。毎日使うと、肌に必要な保湿成分まで洗い流す可能性があるからです。おでこ、あご、もみあげの下あたりを触って、ザラザラしていると感じたときに行うだけで大丈夫です。それ以外のときは通常の洗顔料を使ってケアしましょう。
スクラブ
酵素パウダーは泡立てるのが面倒でハードルが高いという人には、スクラブがおすすめです。スクラブは古い角質を取り除いて、ごわついた肌をなめらかに整えます。
ここでは、スクラブの種類をご紹介します。
スクラブの種類
ソルト
ソルトスクラブは粒子が大きく少し尖っているため、肌にのせると粗い感触があります。肌にパワフルに働きかけ洗い心地がさっぱりしているので、脂性肌の人にぴったりです。あごや小鼻のまわりなどしっかり落としたい部分に少量なじませて使用します。シュガー
シュガースクラブの特徴は、ソルトに比べて粒子が小さく肌あたりがやさしいところです。手の温度で溶けやすいため、擦りすぎの防止にもなります。砂糖の主成分スクロースには水と結合してうるおいをキープする働きがあるため、保湿力も高まります。乾燥肌の人、ゴシゴシ擦るクセがある人、スクラブ初心者の人に向いているスクラブです。ナチュラルシードスクラブ
ナチュラルシードスクラブは植物の種や殻から作られます。ローズヒップ、オリーブ、アボカド、キウイなど原料となる植物もさまざまです。そのため、含まれる成分にも違いがあります。パッケージで働きを確認して、その違いを楽しむのもシードのいいところです。
どれも古い角質を洗い流しますが、それぞれタイプが違います。自分の肌と相談して、適切なものを選んでください。使用時に注意する点はごわつきがない部分は避けることです。余分な角質を除去して乾燥につながるケースもあるからです。手で触って、ザラザラしていると感じる部分にだけ行ってくださいね。
スクラブを直接塗って赤みが生じたりヒリヒリしたりするのが怖いと感じる場合は、普段使っているクレンジングや洗顔料、美容オイルで希釈してお試しください。それらがクッションになり、摩擦を軽減します。
シートマスク
スクラブで余分な角質を落としたら、保湿をします。このときにぴったりなのがシートマスクです。顔にのせるだけなので、手軽に保湿ができます。
コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分や肌のバリア機能に働きかけるセラミドが配合されているものを選んで、化粧水代わりに使用しましょう。
より保湿をしたいときはラップフィルムを重ねます。鼻の穴と口元は避けてのせるのがポイントです。シートマスクの蒸発を防いで、うるおいをキープしてくれるのです。化粧水、またはシートマスクで保湿をしたら、美容液やクリームなどいつものスキンケアで肌を整えましょう。
スクラブでゴシゴシしすぎて、赤みが出てしまったときにシートマスクをするとヒリヒリしてしまうことも。そんなときは精製水やミネラルウォーターをコットンに含ませて、赤みのある部分に貼り付けて落ち着かせてください。
肌のごわつきを改善する生活習慣
どんなにスキンケアをしても生活習慣が乱れていると、ごわつきの改善につながりません。バランスのよい食事も重要な要素です。
バランスのよい食事をとるコツは食卓に「黄」「赤」「緑」3つの食材を揃えることです。
黄:からだのエネルギーになる
ごはん、パン、麺類の糖質赤:からだを作る
肉、魚、卵、大豆のタンパク質緑:からだの調子を整える
野菜、きのこ、海藻のビタミン、ミネラル
この3色をバランスよく選ぶ習慣が身につくと、外食先でも栄養バランスのよい食事ができます。さらに質の高い睡眠と適度な運動を組み合わせて健やかな肌を手に入れてください。
肌のごわつきを改善するためにスキンケアと生活習慣に気をつけよう
肌のごわつき、角質肥厚を避けるためにはターンオーバーを整えることが改善の近道。いつものスキンケアに酵素洗顔やスクラブをプラスして触り心地のいい柔らかい肌が目指しましょう。