東京ガスは1月13日、「エネルギー意識・実態調査2022夏」の結果を発表した。調査は2022年8月、一都三県在住の15〜79歳の男女1,543名を対象にインターネットで行われた。
2022年の夏、節電の必要性を「感じた(計)」(非常に感じた、感じた、やや感じた)人の割合は73.2%、ガスの節約の必要性を「感じた(計)」人の割合は53.2%。エネルギーの節約の必要性を感じていた人の割合は、2012年以降年々減少傾向となっていたが、2022年夏は、多くの人がエネルギーへの関心を持つきっかけとなった東日本大震災の翌年と同水準まで上昇。
省エネのために行っていることを聞くと、「照明をこまめに消す」(58.3%)、「冷房は28℃程度」(33.4%)、「入浴はシャワーだけで済ます」(32.5%)が上位となった。
続いて、冷房使用時のエアコンの設定温度(日中)を教えてもらったところ、「26℃以下」に設定している人は年々増加傾向となっており、特に若年層ほどその傾向が顕著だった。一方、最も多い設定温度は「28℃」だが、28℃に設定している人は、この10年で約15%減少したことがわかった。
また、休日のエアコン使用時間を聞いたところ、半数近くが「13時間以上」使用していることが明らかに。高齢層ほど長時間利用が多く、熱中症対策のために冷房を切らずに使用している人が多いことがうかがえた。
次に、節電に取り組んでいない人に理由を聞いたところ、「身体がつらい」「生活が不便になる」がともに4割程度で上位に。できるだけ我慢をせずに省エネに取り組めることが求められており、「エネルギー効率の高い住まいや機器を選ぶ」意向も高まっていることがわかった。