俳優の中尾明慶が、14日に放送されたラジオ番組『藤ヶ谷太輔 Peaceful Days』(ニッポン放送/毎週土曜22:30~23:00)にゲスト出演。公開中の映画『そして僕は途方に暮れる』で共演したKis-My-Ft2・藤ヶ谷太輔と、本音トークを繰り広げた。
同作で、自堕落な“クズ男”を演じた藤ヶ谷と、その親友役を演じた中尾。映画の撮影は約2年前だったと言い、「藤ヶ谷くんが、ものすごい日々やつれながら、現場にトップで立って……」と振り返った中尾は、「よく引き受けたっすよね。言ったら、クズじゃないですか。観た人が不快に思われる可能性もあるし……。それを、芸能界でトップでやってる藤ヶ谷くんが引き受けるっていうのが、めちゃくちゃ面白くて。“こんなクズやっていいの?”みたいな、正直思いましたよ」と述懐。それに対し、藤ヶ谷は、「今までやったことがない役」だったと明かしつつ、「自分的にはどういう役をやっても、“爽やかですね、カッコいいですね”っていうのは、僕の中では褒め言葉じゃないから。本当におこがましい言い方だけど、俳優さんと一緒に演劇を作るっていうところに行きたかった」と胸の内を語った。
そして、藤ヶ谷に“クズエピソード”を聞かれた中尾は、「僕本当に結構、クズなんですよ。そんなに立派な父親でもないし、いい旦那さんって言われてしまうし。作品でも、優しいヤツとかいい人の役が多くて。どうしても、“すごくいい人”っていうイメージが先行してて……。なんとかして、ちょっとだけ好感度を下げたいんですよ(笑)」という悩みを告白。「例えば、一人でラーメン食べに行って、そんなニコニコして食べないじゃないですか。そしたら、“ちょっと感じ悪かった”ってなりそうで……」「悪役とかそういうのをされてる方は、“ごちそうさま”って言っただけで、“めちゃめちゃいい人だ!”ってなる。そういう人の方がちょっと得じゃんって思っちゃう」と続けると、藤ヶ谷は、「勝手にハードル上がっちゃってるところはあるかもね」と納得していた。
そんな2人は、2014年に舞台で初共演後、2018年には映画と同名タイトルの舞台でも共演。出会いから数年経つが、プライベートで食事に行ったことがないそうで、中尾は、「なんで連れて行ってくれないんですか?」と声を上げ、「こっちから誘いにくいっすもん。だって、明日レコーディングとか言ってる人を誘えないじゃないですか。“飲み行きましょうよ!”って言えないから、誘ってほしいですよ」「ライブとかレコーディングとかと重なって、舞台の稽古されたり、撮影されたりしてるから、本当に誘えないんですよ」と吐露。共演時は、「飯食う時間もない」ほど多忙だったことを明かした藤ヶ谷は、「じゃあ、3人で行こう!」と、共演者の前田敦子を交えたメンバーでの食事会を提案し、中尾は、「行きましょう。本当に。“レコーディングだから……”とかはダメですよ(笑)」と苦笑しながら返していた。
なお同番組は、放送後1週間以内であればradikoで聴取可能(エリア外の場合はプレミア会員のみ)。