LIFULLは1月12日、「【一人暮らし×テレワーク編】住みやすさのわりに家賃が安い駅ランキング2023」を発表した。調査は、「LIFULL HOME'S PRESS」に掲載された駅徒歩15分以内、1R・1K・1DK、10平米~45平米未満の賃貸マンションのデータを集計したもの。
今回のランキングでは、日常的にテレワークをする人でも、週に数回は出社や打合せのために都内へ出向くというライフスタイルを想定し、対象駅は全国ではなく1都3県(東京・神奈川・千葉・埼玉)に所在する全駅としている。
都心に通いやすく、住みやすさのわりに家賃が安い駅を調べた結果、1位「柏駅」(JR常磐線・千葉県柏市)、2位「京成千葉駅」(京成千葉線・千葉県千葉市)、3位「千葉駅」(千葉都市モノレール・千葉県千葉市)と、千葉県を代表する主要駅がトップ3を独占した。
1位となった「柏駅」の前は、駅周辺だけでも日常の買い物から休日のレジャーまでまかなえる幅広い魅力がそろっており、駅から徒歩15分以内でアクセス可能な施設の充実度をスコア化した「駅周辺充実度」は、100点満点のうち86ポイントを獲得。また、カテゴリー別では、「パン」のスコアが90、「飲食店」のスコアが88と、一人暮らしの食生活を支えるお店が駅前にそろっていることも高評価。住環境から見た妥当な家賃「理論家賃」が11.32万円であるのに対し、実際はそれよりも4.34万円も安い6.98万円だった。
2位の「京成千葉駅」の理論家賃と平均家賃との差額はマイナス4.24万円。柏駅と同様、駅前に百貨店などの大型商業施設が集積しており日常の買い物に便利な街で、「駅周辺充実度」は87、なかでも「飲食店」スコアは87、「弁当・惣菜」スコアは95と高評価で、外食や中食を楽しみやすいお店が充実した環境といえるほか、交通利便性も優れた街となっている。
3位にランクインした「千葉駅」は、都市方面へ向かう各路線が集結するターミナル駅。優れた交通利便性も大きな魅力だが、「千葉駅周辺の活性化グランドデザイン」を掲げて進められてきた商・住一体型の大規模な駅前再開発によって、駅の周辺環境はここ数年でより便利に発展を遂げている。理論家賃との差はマイナス4.11万円、平均家賃は7.48万円と、「駅前充実度」が千葉駅と同程度の郊外駅と比べても、マイナス1万円ほど家賃を抑えて単身用の住まいを借りることができる。
以下、4位「八王子駅(JR中央線)」(理論家賃との差-4.08万円)、5位「藤沢駅(小田急江ノ島線)」(同-4.08万円)、6位「立川北駅(多摩都市モノレール)」(同-4.06万円)、7位「平塚駅(JR東海道本線)」(同-3.97万円)、8位「立川駅(JR中央線)」(同-3.76万円)、9位「本厚木駅(小田急小田原線)」(同-3.62万円)、10位「船橋駅(JR総武線)」(同-3.53万円)と続き、全体として首都圏を環状に結んだ国道16号線沿い、またはその周辺エリアの各拠点駅が上位に名を連ねる結果となった。