セイコーウオッチは2月11日に、アウトドアブランド「プロスペックス」の新作として、水中考古学の世界観とセイコーダイバーズのヘリテージを融合させたという限定モデルを発売する。価格は385,000円、世界限定1,300本(うち日本国内は200本)。
今回の限定モデル「SBDX053」は、セイコー プロスペックスの「Save the Ocean」活動に関連したものでもある。Save the Oceanではさまざまな海洋保護活動を支援しており、その一環となるギリシャ・フルニ島における「水中考古学研究」の世界観を描いた。水中考古学研究では、水中に眠る遺跡の保護や研究をはじめとして、盗掘や破壊から守る活動も行っている。
セイコーのダイバーズウオッチは、1965年に国産初のダイバーズウオッチとして登場した「1965 メカニカルダイバーズ」から始まった。今回のSBDX053も、1965 メカニカルダイバーズをベースに現代的なデザインと仕様を加えている。
ダイヤルのデザインモチーフとしては、古くから航海に使われてきた天体観測器「アストロラーベ」を選択。水中の遺跡から出土したものの1つであり、現在地の緯度や時間を、太陽や星の位置から割り出せる器具だ。
このアストロラーベをもとにしたダイヤルは、古代の知識や挑戦の歴史を呼び覚ます特別なデザインだとしている。ケースの縁と回転ベゼルの外周部はザラツ研磨で仕上げ、過去の造形に鏡面の美しい輝きを加えた。
ケース素材は独自の表面硬化技術「ダイヤシールド」を加工したステンレススチール、ケースサイズは外径41.3×厚さ13.1mm、風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は200m空気潜水用防水。強化シリコン製の専用ストラップにはストライプパターンを描いている。
手巻き付き自動巻きの機械式ムーブメントは、雫石高級時計工房で製造されるダイバーズウオッチ専用の「キャリバー 8L35」。パワーリザーブは約50時間となっている。