セイコーウオッチの高級ブランド「グランドセイコー」から、機械式ムーブメント「キャリバー 9S」の誕生25周年を記念した限定モデル(2機種)が登場する。
キャリバー 9Sが世に出たのは1998年。グランドセイコーが掲げる「新グランドセイコー規格」にもとづき、高精度な機械式ムーブメントとして生まれた。以降、精度やパワーリザーブ、部品の製造や組み立てといった数々の進化を続け、キャリバー 9Sから派生する機械式ムーブメントを多く送り出している。
また、キャリバー 9Sを初めて搭載した腕時計「SBGR001」をデザインした小杉修弘氏は、ウオッチデザイナーとして初の「現代の名工」に選ばれ、黄綬褒章を受章。SBGR001は「ベストベーシック」を体現したとし、現在でもグランドセイコー ヘリテージコレクションの基幹デザインとして位置付けられているという。
ヘリテージコレクション キャリバー9S 25周年記念限定モデル「SBGH311」
手巻き付き自動巻きの機械式ムーブメント「キャリバー 9S85」を搭載するSBGH311は、雲海が広がる岩手山(岩手県)の情景を表現したモデル。岩手山の近くには、グランドセイコーの機械式時計を製造する「グランドセイコースタジオ雫石」がある。
岩手山は夜明けとともに幾重もの雲海に包まれ、この雲をシルバーダイヤル上の模様で描いた。ダイヤルに当たる光によって、多彩な輝きと表情を見せる。
25周年記念の特別仕様となるキャリバー 9S85は、回転錘にグランドセイコーの獅子のエンブレムを配置。チタン製の回転錘には、新開発したという陽極酸化処理を施し、さわやかなスカイブルーによって雲海の上に広がる澄んだ青空を表現した。
ケースとブレスレットの素材はステンレススチール、ケースサイズは外径37×厚さ13.3mm、風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は10気圧。キャリバー 9S85のパワーリザーブは約55時間。発売は1月27日(グランドセイコー ブティックオンライン先行発売)、価格は880,000円、世界限定1,200本(うち日本国内は600本)。
ヘリテージコレクション キャリバー9S 25周年記念限定モデル「SBGR325」
手巻き付き自動巻きの機械式ムーブメント「キャリバー9S65」を搭載する「SBGR325」は、雄大な岩手山の山頂から中天を見上げた情景を表現したモデル。スカイブルーのダイヤルはどこまでも広がる空を表し、光の反射によってダイヤモンドカットの針と略字が美しく輝く。調和とリズムをもたらすテンパーブルーの秒針も見どころ。
キャリバー9S65のパワーリザーブは約72時間と長く、チタン製の回転錘は陽極酸化処理によってグランドセイコーブルーを再現。獅子のエンブレムも配置している。
ケースとブレスレットの素材はステンレススチール、ケースサイズは外径37×厚さ13.3mm、風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は10気圧。発売は4月27日、価格は704,000円、世界限定1,200本(うち日本国内は600本)。