実家や親戚の家へ行くことの多い年末年始。久しぶりに地方に足を運び、自然豊かな田舎を満喫した方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そんな田舎に関する奥深いテーマで注目を集めているのが、ライブドアブログ『らっさむ漫画blog』で平日21時に漫画を更新しているらっさむ(@LASTSAMURAI_11)さん。”何もない”といわれる田舎で過ごした自身の思いや経験を率直に描いたツイートに、1.1万件以上のいいねが寄せられています。(1月13日時点)

→漫画『田舎に来て「何もないね」と言う都会の人に思うこと』をまとめて読む!


漫画『田舎に来て「何もないね」と言う都会の人に思うこと』
雪国に帰省中の人もいるかな?と思い、こちらの漫画のせときます。(1/2)
(@LASTSAMURAI_11より引用)

少し不穏な雰囲気が漂う冒頭。聞こえてきた言葉に対するらっさむさんの思いからは、故郷への深い愛情がうかがえます。

  • (@LASTSAMURAI_11より引用)

  • (@LASTSAMURAI_11より引用)

反感を抱くらっさむさんに新たな気づきをもたらしたのは、雪が積もる山頂で”虫博士”から教わったある事実。田舎育ちのらっさむさんにも、”見えていない”ことがあったようで…?

  • (@LASTSAMURAI_11より引用)

  • (@LASTSAMURAI_11より引用)

(2/2)(@LASTSAMURAI_11より引用)

  • (@LASTSAMURAI_11より引用)

  • (@LASTSAMURAI_11より引用)

  • (@LASTSAMURAI_11より引用)

  • (@LASTSAMURAI_11より引用)

博士の言葉から自身を振り返る様子が赤裸々に描かれたこちらの漫画。ツイートのリプライには、「共感しすぎて…、心に響きました。」「よくわかります」など、共感の声が多数投稿されています。

しかし、”何もない”という発言への批判的な考えに納得する声の一方で、「(煩いものが)何もない田舎の光景が好きでそう言っちゃうこともあります。」「田舎育ちの自分が、色々とわかるよーの意味で、この辺何もないねー というパターンもありますね。」など、発言の意図をポジティブに考える方のコメントも。

そこで、漫画の作者であるらっさむさんに、ツイートを投稿したきっかけや、さまざまな観点から集まった反響に対する感想を伺いました。

作者さんに聞いてみた

――こちらの漫画は、どのようなきっかけで投稿されたのでしょうか?

きっかけは、漫画にもあるように、当時、北国に住んでいた際に「この辺りは何も無い」とよく言われていて、全然うれしくなかった記憶があったことです。そのように感じるのは私だけなのかな、同じように感じている人っていないのかな、と思い、漫画にしました。

Twitterに掲載したのは2回目だったのですが、年末年始で多くの人が帰省していたためか、今回は1回目よりも随分多くの人に読んでいただけました。

――ツイートに寄せられた反響に対して、率直な感想を教えていただけますか。

引用リツイートもコメントも可能なかぎり目を通させていただいているのですが、中でも多かったのが、「何もない」と言われたからといって、悪い意味にとるのは違うのでは? 、というものでした。

それについては、確かに…と思いました。「何もないってすごいことやん!!」というニュアンスで言っていることもあるのか…と。当時の私は都会に出たことがなかったので、そうした視点は持ち合わせていなかったです。

また、もうひとつ多かったのは「むしろ田舎の人のほうが、自虐的に何もない、と言うことが多い」というものでした。

それはすごくわかります。そして改めて、視点をフレキシブルに行き来できることって、本当に大切だよな…と。今回たくさんのコメントをいただけたことで、すごく実感しました。みなさんのご意見から、学ばせてもらっています。


博士の言葉やツイートへのコメントを受け止め、多くの学びを得たというらっさむさん。ツイートに寄せられたリプライへの返答からは、らっさむさんの真摯な思いがひしひしと伝わってきます。

らっさむさんは、田舎にまつわる話題以外にも、子育てや嫁姑関係など、多くの人が共感できるストーリーを描いた多数の漫画をブログで掲載されています。

楽しい話題はもちろん、少し考え込むような奥深いテーマを扱った作品に興味がある方は、らっさむさんのブログやTwitterをチェックしてみてはいかがでしょうか?