マスク生活が定着し、最近ではファンデーションを塗らない「ノーファンデ派」の方も増えています。 メイク時間の短縮やコスパ面を見ても、メリットの多いノーファンデ。 しかし、毎日塗っているファンデーションをいきなりやめてしまうのは、肌へ悪影響がないか気になりますよね。
今回はノーファンデのメリットやデメリット、脱ファンデをする上で注意したいポイントを解説します。 ノーファンデでも肌を綺麗に見せるメイクテクニックも紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
「ノーファンデ」「脱ファンデ」って何?
ノーファンデというと、メイクをしていない素肌の状態を思い浮かべる方もいるのではないでしょうか。 もちろん素肌の状態もノーファンデといえますが、一般的に「ノーファンデ」「脱ファンデ」というのは、ファンデーションを使用しないベースメイクの方法を指します。
しかし、ファンデーションを使用しない以外に、ノーファンデの厳密な定義はありません。 日焼け止め、下地、フェイスパウダーなどのアイテムで仕上げた、ナチュラルなベースメイクがノーファンデです。 また、今までファンデーションを塗っていた人が、ファンデーションなしのベースメイクに切り替えることは「脱ファンデ」と呼ばれています。
ノーファンデは肌に悪いの? 肌に良いの?
ファンデーションを塗るのは肌に悪い、素肌でいると負担がかかるなど、ベースメイクの考え方は人それぞれ。 ノーファンデは肌に良いのか悪いのかというと、これも一長一短であり、一概にどちらとは言い切れません。
ファンデーションを塗る塗らないには、それぞれメリットとデメリットがあります。 その日の肌状態や1日の過ごし方に合わせて使い分けると、ライフスタイルや好みに合わせてメイクを楽しむことができます。
下記で、ノーファンデのメリットとデメリットをご紹介します。
ノーファンデのメリット
ノーファンデは時間や手間が省け、メイクオフの負担を軽減できるというメリットがあります。 気になるけどいきなり試す勇気が出ない方は、まずは休日のメイクからノーファンデを取り入れてみましょう。 ここからは具体的にどんなメリットがあるのかを、詳しく解説していきます。
クレンジングによる肌の負担を抑えられる
クレンジングはメイクをする以上、必ずセットになるスキンケアです。 ノーファンデにするとメイクオフがしやすくなるため、クレンジングの肌負担を軽減できます。
ファンデーションを塗っていると気になるメイク崩れ。 汗や皮脂、マスクの擦れでも崩れないファンデーションを選ぶと、洗浄力が高いクレンジングが必要になります。 しかし、汚れがしっかり落ちるということは、肌に必要なうるおいまで落としてしまう可能性があるということ。 毎日のメイクオフでうるおいを落としてしまうと、乾燥してトラブルに繋がる場合があります。
ノーファンデであればそもそも崩れが目立たないので、高いキープ力のアイテムを使用する必要がありません。 そのため、洗浄力を下げてもメイクが落としやすくなり、クレンジングでかかる肌の負担が少なくなります。
メイクが崩れにくくなる&メイク直しの回数が減る
ノーファンデは重ね塗りの工程が減る分、薄付きで崩れにくいベースメイクに仕上がります。 通常、ベースメイクは日焼け止めや下地の上にファンデーションを重ね塗りします。 メイクがドロドロと崩れてしまう方は、重ね塗りの層が厚くなってしまい、肌に密着させられていないことがほとんど。
さらに、しっかり塗ったファンデーションが崩れてしまうと、境目が浮き彫りになってヨレが目立ちやすくなります。 こうなるとメイク直しの負担も大きくなりますよね。
ノーファンデはファンデーションを省略するため、ベースメイクの層は最小限。 肌に密着しやすいので崩れにくく、メイク直しの頻度も少なくなります。 万が一崩れたときもナチュラルな仕上がりなので、メイク直しが簡単です。
ノーファンデのデメリット
時間短縮でストレスなく過ごせるノーファンデ。 しかし、メイク工程を省くからこそ生まれるデメリットも存在します。 脱ファンデに挑戦したいと考えている方は、マイナス面もしっかり把握しておきましょう。
紫外線のダメージを受ける
日焼け止めは適量塗られていないと十分な効果を発揮しません。
近年販売されているファンデーションや下地は、ほとんどのものに日焼け止め成分が配合されています。 そのため、最初に塗った日焼け止めにムラや塗り残しがあっても、下地やファンデーションが紫外線対策をフォローしている面があります。
ファンデーションを省略するとベースメイクの層が減ってしまうので、日焼け止めが塗れていない部分は紫外線のダメージを受けてしまうことに。 ノーファンデの際は、今まで以上に丁寧な紫外線対策が必要になります。
マスクの擦れなど外部からの摩擦を直に受ける
外出時に手放せなくなったマスクは、肌に摩擦を与えて乾燥やトラブルを招く原因となります。 日焼け止め同様、ベースメイクで薄い層を作っておくことは、肌とマスクが直接触れるのを防ぐ働きがあります。
ベースメイクの中でも厚みのあるファンデーションは、ベールをかけたように肌を守っていますが、ノーファンデになるとこの効果も半減。 ファンデーションを塗った状態よりも、マスクと肌が触れやすくなり、摩擦の刺激を受けやすくなります。
乾燥する
ファンデーションは補正効果だけでなく、肌をバリアする役割を持っています。 メイクで肌をコーティングすることで水分の蒸発を防ぎ、ホコリや花粉などの外的な刺激物が直接触れないよう保護されているのです。
ノーファンデにするとこのバリア効果が半減するため、肌が乾きやすくなることがあります。 特に乾燥を繰り返している肌質の方や、高保湿のファンデーションを使っている方は、脱ファンデで乾燥が気になってしまうことも。 カサつきや粉吹きがある方は、日焼け止めや下地などを保湿効果の高いものに切り替えるなどの工夫が必要です。
ノーファンデで過ごすときのポイント
ノーファンデのメリットとデメリットを把握した上で、実際に挑戦する際のポイントを解説します。 このポイントに注意しながら、快適にノーファンデを取り入れてみましょう。
スキンケアはサボらない
ノーファンデになるとファンデーションのバリア効果が省かれてしまうので、しっかりスキンケアをしておくことが大切です。 ファンデーションを塗らないからとスキンケアまでサボってしまうと、肌を乾燥させてトラブルに繋がってしまうことがあります。
メイク前は化粧水や乳液を使ってしっかり水分と油分を与え、日中に肌が乾かないようにケアしましょう。
また、ノーファンデはクレンジングも大切なポイント。 日焼け止めや下地、パウダーだけの軽いベースメイクであっても、メイク落としは必要です。 コスメによっては石けんで落とせるものもあるので、自分の使っているアイテムに合った方法でクレンジングしましょう。
紫外線対策はしっかり行う
ファンデーションは日焼け止め効果が入っているものが多く、肌を覆うことで物理的に紫外線から保護しています。 そのため、ノーファンデで過ごしたいときは、普段以上に日焼け止めを丁寧に塗っておきましょう。
日焼け止めだけ塗っているという方は、できれば下地やフェイスパウダーの併用がおすすめ。 日焼け止め単体ではテカリに弱く、時間とともに剥がれてきてしまう場合があります。
また、日焼け止めは定期的な塗り直しが必要です。 剥がれたりヨレたりしているときは、ミストの化粧水などで保湿してから、日焼け止めとパウダーを塗り直しましょう。
フェイスパウダーを使って摩擦から肌を守る
フェイスパウダーは日焼け止めの崩れを防ぐだけでなく、肌の摩擦を軽減する効果もあります。 スキンケアや日焼け止めまで塗った肌はしっとりしていて、強い摩擦が生じやすい状態です。 フェイスパウダーで肌の表面をサラサラにしておくと、マスクが滑りやすくなって摩擦が軽減できます。
特にマスクが擦れやすい部分は、フェイスパウダーでサラッとした肌に仕上げましょう。
ノーファンデで肌を綺麗に仕上げるメイク方法
ノーファンデでも肌を綺麗に見せたいという方は、メイク方法にこだわってみましょう。 ポイントを押さえてメイクすると、ファンデーションなしでも素肌感のある美肌に仕上がります。
コントロールカラーやコンシーラーを使う
ノーファンデで一番気になるのが、肌トラブルをどのようにカバーするか。 日焼け止めやフェイスパウダーだけでは隠せないお悩みは、コントロールカラーやコンシーラーでカバーしましょう。
コントロールカラーは色付きの下地タイプがおすすめです。 自分が気になる悩みに合わせて、ぴったりな色を選びましょう。 また、顔全体を一色で仕上げる必要はなく、赤みのある頬は緑、くすみが気になる部分は紫など、使い分けることもできます。 コントロールカラーの選び方の参考に、肌トラブル別におすすめなカラーを紹介しておきます。
血色感 | ピンク、紫 |
赤み | 黄色、緑、青 |
くすみ | 紫、オレンジ |
透明感 | 紫、青 |
目の下のクマやニキビ跡など、高いカバー力が必要な部分にはコンシーラーを使いましょう。目尻のくすみ、小鼻脇、口角が丁寧にカバーされていると、顔全体が明るい印象になります。
コンシーラーはカバー力を高めるために粉体が多く含まれていて、使うアイテムによっては部分的にマットに仕上がる場合があります。 ノーファンデで全体をナチュラルにメイクしている場合は、コンシーラーはみずみずしく柔らかい質感のものを選びましょう。 なじませやすいのでメイクしやすく、肌全体の質感に統一感が出ます。
毛穴カバーにはブラシを活用
ノーファンデで過ごしたいけど毛穴が気になるという方は、フェイスパウダーをブラシで塗ってみましょう。 毛穴の凹部分までパウダーをのせることで、輪郭をふんわりとボカしてナチュラルにカバーできます。
ブラシは、毛が密集していて毛先がフラットやドーム状に切りそろえられているものが最適です。 毛先にフェイスパウダーを取ったら、一度手の甲でクルクルとなじませ、毛の間にパウダーを含ませます。 毛の切りそろえられた面を肌に垂直にあて、肌表面を撫でるようにクルクルと毛穴にパウダーをのせましょう。
このとき力を込めてしまうと、日焼け止めや下地が引きずられてヨレの原因になります。 表面をやさしく磨くようなタッチで、圧をかけないことがポイントです。 ファンデーションほどカバー力は出ませんが、パウダーが光を乱反射させ、毛穴や小じわなどの凹凸を目立たなくします。
ファンデーションはその日の肌状態を見て使うかどうかを決めよう
今回はノーファンデが肌に悪いかどうか、ノーファンデで過ごすためのポイントについて解説しました。 記事の内容を振り返ってみましょう。
- ノーファンデはクレンジングの負担や、メイク崩れが軽減されるメリットがある
- 紫外線や乾燥、摩擦への対策が弱くなることがデメリット
- スキンケア、日焼け止めやパウダーを使ってデメリットをカバー
- ベースメイクアイテムやブラシを活用すると、ファンデなしでも美肌に仕上がる
ノーファンデは肌に良い悪いとは言い切れず、メリットとデメリットがあります。 どちらかに限定するのではなく、休日や外出など予定に合わせて使い分けるのが最適です。
ただし、ノーファンデで過ごす場合は紫外線対策や保湿ケア、マスクの摩擦防止に力を入れましょう。 ファンデーションがない分、日焼け止めやスキンケアを丁寧に行い、摩擦を緩和するためのフェイスパウダーは必須です。
肌悩みがあってノーファンデに踏み切れないという方も、下地やコンシーラーを工夫すると、素肌よりも格段に綺麗な仕上がりに。 ブラシやパフなどのアイテムにこだわってみるのもおすすめですよ。
時間がない日やしっかりメイクをしたくないとき、この記事を参考にノーファンデを取り入れて、ストレスフリーに過ごしてくださいね。