サントリーは1月12日、2023年の国内酒類事業方針およびビール事業方針に関する記者発表を行った。

  • 左:サントリー株式会社 代表取締役社長 鳥井信宏氏 右:取締役常務執行役員 ビールカンパニー社長 西田英一郎氏

まずは2022年のビール事業を振り返った。国内ビール類総市場対前年102%程度と推定される中、同社では「パーフェクトサントリービール」の伸長などで市場を上回り、同104%となる6,347万ケースを販売。うちノンアルコールビールテイスト飲料を除くビール類の販売数量は、対前年105%の5,490万ケースとなった。

続いて2023年の方針を発表した。国内ビール類総市場およびノンアルコールビールテイスト飲料を除く国内ビール類市場がともに対前年97%程度と推定される中、同社では、事業の中核となる「ザ・プレミアム・モルツ」「パーフェクトサントリービール」「金麦」「オールフリー」各ブランドのバリューアップ、および「ビアボール」の定着化、さらなる新価値提案などにより、新たな飲用需要を創造し、ビール類総市場の活性化を図る方針だ。

“飲用時品質”向上活動に取り組むとともに、料飲店に寄り添った活動を展開することで業務用市場の活性化を図り、販売数量は対前年102%となる6,450万ケース、うちビール類では5,590万ケースを目指していくという。

「ザ・プレミアム・モルツ」ブランドでは、“プレミアム”の捉え方が変化していることを踏まえ、「ザ・プレミアム・モルツ」の中味・パッケージを刷新。「同〈香る〉エール」は中味・パッケージを刷新し、商品名を新たに「ザ・プレミアム・モルツ〈ジャパニーズエール〉香るエール」として、個性を楽しめる“ジャパニーズエール”の独自価値の訴求をさらに強化する。また、「ザ・プレミアム・モルツマスターズドリーム」を新発売し、“名店が選んだビール”としてブランド全体の価値向上に取り組んでいく。

「金麦」ブランドでは、引き続き、季節ごとに味わいをととのえる“四季の金麦”を展開するとともに、「金麦」「同〈糖質75%オフ〉」「同〈ザ・ラガー〉」3種の中味・パッケージを刷新する。

また「オールフリー」ブランドでは、「オールフリー」は中味・パッケージをリニューアルし、ビールテイストの“爽快な気持ち良さ”と、気軽に手にとれる“親しみやすさ”を強化する。「からだを想うオールフリー」は、健康意識の高まる時節を中心に複数のプロモーションを展開。“健康を気遣えてリフレッシュできる”ノンアルコールビールテイスト飲料の魅力を広く発信し、さらなるファン拡大を図る方針だ。

同社では2023年も“高品質なものづくり”と“最高のおいしさ”を追求するとともに、新たな価値創出に挑戦していくという。