GfK Japanは1月12日、「2022年グローバル スマートフォン販売速報・2023年予測」を発表した。世界主要約60カ国における小売店販売実績データなどをもとに拡大推計したもの。
2022年のスマートフォン販売台数は、世界的に前年を下回る状況が続いた。前半は微減程度だが7~9月期には前年比9%減と大きく落ち込み、速報値では集計範囲外の10月以降も芳しくない結果となっているようだ。10月の下落幅は7~9月と同程度で、ブラックフライデーや独身の日など各地域の商戦期が集中する11月も前年の販売台数を下回ったという。2022年通年の着地点は前年比5%減程度とする。
理由は感染症拡大に伴う行動制限や世界的な物価上昇、景気の不透明感と分析されており、ほとんどの地域で販売台数が減少しているが、一部地域ではパンデミックによる過去2年間の落ち込みからの回復も見られる。
2023年のグローバル スマートフォン販売台数は2021年比で微増と予測。1~3月は横ばいで推移し、販売不振の主要因とされる行動制限や物価上昇の影響度が緩和してくることで、4~6月以降は前年比で増加傾向に転じるとの見解を示した。