2023年4月までに値上げ品目数は、累計7,390品目にものぼると予定されている。中でも、2月には、このうちの半数以上の商品の値上げが集中するようだ。これは、日本国内大手の信用調査会社・帝国データバンクが国内の食品や飲料メーカー105社に調査を行った「『食品主要 105 社』価格改定動向調査(pdfが開きます)」によるもの。
「『食品主要 105 社』価格改定動向調査」は、国内の食品や飲料メーカー105社に調査を行い、値上げの動きをまとめたものだ。この調査によると、2023年4月までに値上げをする品目数は、累計7,390品目を予定しているという。月別でみると、今月は580品目、来月は4,283品目、3月は1,837品目、4月は690品目だ。予定されている値上げ品目の半数以上が、来月に集中している。この品目数は、昨年10月の6,699品目に次ぐ多さだ。
2023年の値上げで最も多いのは冷凍食品などの「加工食品」が3,897品目、次いで焼酎や輸入ワインなどの「酒類・飲料」が1,446品目、ドレッシングや醤油などの「調味料」が1,417品目などだ。また、スナックなどの菓子は、価格を変えずに内容量を減らす、「実質値上げ」の傾向が目立つという。
この値上げは、物流コストなどの高騰に加えて、急激に進んだ円安などが影響しているという。
同社は、「消費者に近い製品・業種ほど価格転嫁も十分に進んでおらず、前年分のコスト増を持ち越す形で、23年もしばらくは値上げの動きが続くとみられる」とコメントし、春先にかけて値上げラッシュが到来する見通しだと分析している。
ネット上では「金がネンだわ」「今こそ減税(廃止)なんじゃないですか?😢」「いまのうちにパーっと使うか(・∀・)」「少し買いだめしないとね😅」などの声が寄せられた。