パルシステム連合会は1月9日から、沖縄産直黒糖100%の「喜界島荒濾過黒糖焼酎」(1,235円)の注文受付を開始した。商品取り扱いはパルシステムグループ10生協(1都11県)。

  • 「喜界島荒濾過黒糖焼酎」(1,235円)

「喜界島荒濾過黒糖焼酎」は、1916年に創業しモンドセレクション金賞受賞歴もある喜界島酒造がパルシステム向けに製造した焼酎。

喜界島のミネラル豊富な水で仕込み、黒糖のほのかな甘みと熟成によるまろやかなのど越しが楽しめるのが特徴。原料の風味を生かすため、圧力をかけない昔ながらの常圧蒸留を採用し、あえて濾過を粗くすることで、黒糖のコクと旨みを際立たせている。

同商品には、沖縄産の黒糖を100%使用。沖縄黒糖の原料となる品種はサトウキビ全生産量の5~6%ほどしかなく、8つの離島だけで生産されているが、過去7年程度は需要を上回る生産量であったことに加え、コロナ禍に突入し観光客の消費が激減したことで在庫が急増。黒糖生産の存続が危ぶまれるほどの状況になっていた。

そこで、同会からJAおきなわの余剰黒糖の課題を聞いた国分首都圏が、鹿児島県の喜界島酒造での原料活用につなげた。パルシステム、JAおきなわ、喜界島酒造、国分首都圏の4者の連携により、沖縄での原料調達、奄美での製造、関東圏での消費というサプライチェーンが確立した。

サトウキビ生産は、収穫後、糖度が落ちないうちに加工する製糖工場の操業とあわせ、離島の暮らしを支える重要な基幹産業となっている。持続可能な生産を支えるため、パルシステムは今後もJAおきなわの産直黒糖を活用した商品の開発を進めていく。