値上がりが続くのに、収入は増えない、贅沢しているつもりはないのに、なぜかお金が貯まらないと悩んではいませんか? お金を貯めるには、お金を貯まる仕組みを作ることが大切です。2023年は値上げに負けずにしっかりと貯めましょう。
きほんその1 夢や希望を見える化する
欲しいものややりたいことがたくさんあって、何から叶えていくか迷うことはありますよね。そんなときは、とりあえずやりたいことを全部紙に書いてみましょう。全部書いたら、それぞれの項目に一番叶えたいことから順に1、2、3……と番号を書いていきましょう。
番号が振れたら、いつまでにいくら必要かを記入しましょう。そしてそのお金をどのように捻出するのかも書けば、目標がはっきりと見えてきます。優先順位が高い目標から達成させることで満足度の高い出費にもなるので、迷っている人はぜひこの方法を試してみて考えを整理してみましょう。
きほんその2 先取り貯蓄
生活費が余ったら貯蓄に回そうと考えてはいませんか? それではいつまで経ってもお金は貯まりません。もちろん、家と職場の往復だけでお金を使う機会がなく、気づいたら貯まっている人もいるでしょう。
しかし、給料日を指折り数えるような人は、「先取り貯蓄」をしましょう。先取り貯蓄とは、財形貯蓄や社内預金などあらかじめ天引きされてから、給与振り込み口座へ入金されるものです。
そのような制度が勤務先にあるかどうかを、確認してみましょう。もし制度がない場合は、給与振り込み口座にしている銀行で、給料日に定額が自動的に積み立てされるように申し込みをしましょう。銀行アプリからでも手続きができるところもあるので、チェックしてみるとよいでしょう。
そして先取り貯蓄をしたら、貯めたことを忘れてそもそもなかったものとして残ったお金でやりくりすることが大切です。
先取り貯蓄の目安は、実家暮らしは手取り給月収の3割以上、一人暮らしは、家賃と貯蓄を合わせて4割となり、家賃が安いほど貯蓄ができます。 インフレリスクに備えて、iDeCoやつみたてNISAといった積立ながらできる投資運用も取り入れるようにしましょう。
きほんその3 貯蓄を2パターンに分ける
貯蓄は目的外には「使わない貯蓄」と、「使うための貯蓄」に分けて積み立てをしましょう。「使わない貯蓄」とは、住宅購入費や教育費など目的がはっきりしている貯蓄で、目的以外には引き出せない貯蓄を言います。これは毎月定額を財形貯蓄などでコツコツと貯めて目標へ向かうための貯蓄でもあります。
そして、「使うための貯蓄」は、突発的な家電の買い替えや車検費用といった普段の給与では賄いきれないちょっと大きい出費に備えるための貯蓄です。毎月の積立や、日々のやりくりで残った予算などを入金するとよいでしょう。
貯蓄は目的をはっきりさせること、急な出費にも対応できるようになると、着実お金を貯めることができます。
ボーナスは住宅ローンなどボーナス払い等を除いた金額のうち7割を「使わない貯蓄」3割を「使うための貯蓄」へ振り分けると、より貯まりやすくなります。
きほんその4 固定費を見直す
先取りする貯蓄が捻出できないという方は、手取り収入に対して毎月支払う固定費が高くなっているケースが多いです。たとえば住居費は手取り月収の3割までと言われています。これを超えていくと、貯蓄にお金が回りにくくなるからです。住居費が高い場合は、更新に合わせて引っ越しを検討するか、収入を増やすか家賃交渉をしてみるのも手です。
住居費だけではなく、サブスクや習い事など毎月支払っているお金の中で解約できそうなものはないでしょうか。これらを解約するごとに、先取り貯蓄が増えることになるので今一度カードの利用明細や銀行口座の引き落としを見ながら、解約できそうなものを検討しましょう。もちろん、スマホのプランを格安SIMにして差額を貯蓄に回してもいいですね。
きほんその5 変動費を見直す
固定費の見直しができたら食費や日用品などの変動費の見直しをしましょう。収入から貯蓄と固定費を引くと、その月に使える変動費がわかります。この中で赤字にならないようにやりくりをする必要があります。つまり、限られた予算の中でやりくりをするには「優先順位」をしっかりと決めることが大切です。
おすすめの管理方法は、食費、生活費、予備費に分けます。例えば月に使える生活費が15万円だった場合、食費5万円、生活費8万円、予備費2万円と予算分けしたとします。食費と生活費はそれぞれ5週に分けて、食費は週1万円、生活費は週1万6千円で週ごとにやりくりをします。やりくりで残ったお金は繰り越しをせず、封筒などに取り分けておき、2週目も同額でやりくりします。どうしても足りなくなったときは、予備費から出しましょう。
このように予算を1週間で区切ることで、予算内に収めようと優先順位を考えながら買い物ができるので、自然とやりくり上手になるはずです。
2023年もまだまだ値上げが続きますが、優先順位を考えながら使うところと抑えるところのメリハリを付けながら上手に貯めていきましょう。