東京電力エナジーパートナー(東電EP)は、“水力100%”をうたう家庭向けグリーン電力プラン「アクアエナジー100」の新規申し込み受付を、2023年1月11日をもって一時停止すると発表した。既に同プランを契約または申込みしているユーザーについては、引き続き利用できる。
アクアエナジー100は、水力発電所での発電量がユーザーが使う電気の量を常時上回ることをもって、“水力100%(CO2フリー)とみなされるエコな電気”を供給するプランで、燃料費調整制度は適用していない。2017年6月から関東エリア(栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県の富士川以東)の家庭を対象に販売している。
東電EPでは新規申し込み受付を一時停止する理由について、「アクアエナジー100の販売を通じて、水力電源の維持・拡大など環境に配慮した事業活動に取り組んできたが、昨今の世界的な資源価格の高騰を背景とした燃料・卸電力市場価格の高騰等により広くユーザーに負担をかけている中、燃料費調整制度を適用していない同プランの電気料金が、当社の標準的なプランに比べ大きく乖離している現状を踏まえた」ものと説明している。
東電EPはカーボンニュートラル社会の実現に向け、資源価格や事業環境の状況等も勘案した上で、今後のアクアエナジー100の申し込み受付再開や、新たなサービスの展開等を検討していく。